山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

椿の葉を神に供えること

2019-10-24 | 植物利用

天皇皇后の即位の儀式のTVを見ていたら、25年ぐらい前の結婚の儀の際の、神様にお供えした供物の映像があった。

米や柿、りんごなどの食べ物と並んで、一番手前(神様からは遠い側)に、なぜか椿の葉。

3列×3列にきれいに並べて、それを数枚重ねて枡に入っていて、葉はすべて裏向きであった。

椿の葉は食べ物ではないし、特別に一番手前にあるということは何らかの意味があるのだろうけど、一体なんなのだろう。

ネット上で「椿 神事」のようなワードで検索すると、いろいろと出てきて

結婚の儀に限らず、通常の神事や神棚の神様に供えるのに、榊でなく椿を使ったりもするということが分かった。

しかしその場合に供えるというのは、生枝を立てて挿すということだろうと思う。

天皇皇后(当時皇太子ご夫妻)の結婚の儀の映像では、生枝ではなく1枚ずつ切り取られた葉が枡の中に並んでいるのである。

祭りのときに舞いを舞う人などが、神様に息がかからないように榊の葉を口にくわえたりすることがあるが

そのような用途で使うのだろうか?

宮内庁に聞いてみたいが、ホームページにはお問い合わせ窓口がないので、まあ電話で聞けばいいのかもしれないがそこまでするのもちょっと遠慮がある。

 

関連して、こうせん(関西でははったい粉という、大麦を炒って粉にしたもの)を食べるとき、シイの葉や椿の葉ですくって食べたという例を聞いたのを思い出した。

とにかく椿が気になる。