山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

道端のウメ&庭のスモモ 2種のPrunusのジャム

2021-08-02 | たべもの・台所

近くの道端に梅の木があり、なっているのを毎日眺めながら、誰のものかも分からないのでもうもらっちゃおうかな、と思っていたら、ある日、採っている女の人がいた。6~7月の話。

やっぱり所有者いるんだ(あたりまえ)と思ったのだけど、採り方が中途半端で採り残しがいっぱいある。もしやその人も通りすがりの人なのではないか。

と思っているうちに、梅はどんどん熟していった。先日の女の人のものだからもらってはいけないと思って、眺めるだけにしていたのだけど、採り残しの梅は、日ごとにポタポタと落果していった。

ただ、うちの梅は少し黄色がかるとすぐ落ちてしまうのだけど、その梅はかなり黄色くなってもまだ枝に残っている優秀なやつだった。謎の女の人もその後見かけないので、散歩のたびに1つ2つと採り集めて8個ぐらい冷蔵庫にしまっておいた。8個って少ないけど、まあ人の梅なので落ちそうになる前にせっせと50個とか盗るのも問題な気がする。明日には落ちそうっていう黄色いのだけ、途中から採り集めたのだ。それならそれほどドロボーでもないだろう。けどどうせなら来年はもっとたくさん狙いたいと思う。

で、うちのスモモが3個ばかりやはり冷蔵庫にあるので、両方合わせてジャムにしてみた。

ちなみにうちのスモモは10個ぐらいなっていたけど残りは害虫退治してくれた人が食べてくれた。

 

合計10個そこそこの実だったけど、水を結構入れたせいで2瓶もジャムができた。量が少ないので、すぐ食べてしまうだろうから、あまり煮詰めないでサラッとしたものになっている。ヨーグルトにかけるのでそれでいい。また、やはり長期保存もしないので、瓶の熱湯消毒もせず、密封もせず、ただ入れて、冷凍した。

一番奥の大びんのは、タネ。梅のタネはジャムにしてもはずしにくいけど捨てるにしては実がいっぱいついているので、そのままおやつみたいにしゃぶっていれば良い。

味はすごくすっぱい。スモモの語源は酸っぱい桃ということらしい。赤色がすごく出たのでソルダムという品種だと思う。すっぱいので砂糖をたくさん入れた。こんな酸っぱいスモモ、先日の人、ばくばく食べてたけど、すごい……。

梅ジャムは緑色になってしまうが、スモモを入れたら赤くなってかわいいので良かったと思う。これは梅ジャムを作るとき結構使える手だ。緑色のジャムってやはりちょっとテンションが下がる(個人の意見です)。梅8個ぐらいとスモモ3個。まあ元の梅自体が黄色だったのでこの色になったのかもしれない。

 

ウメ(Prunus mume)もスモモ(Prunus salicina)もスモモ属(Prunus)で仲間である。スモモ属をさらに細分化して両者を分ける考え方もあるらしい。

英語では、スモモはプラム、梅はジャパニーズ・アプリコット(日本のアンズ)と言わなければいけないらしい。ジャパニーズ・プラムじゃないのだ。(アンズもスモモ属)

アンズにはうぶ毛があるが、スモモはツルッとしている。梅は?あるような気もするがないような気もする。来年観察しなければならない。ただ、アンズと比べて梅はどことなくマットな質感がある。実の皮も厚い。そういう意味でアンズに似ているかもしれない。

 

 

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