ヒメジョオンはあまり写真に撮りたくない花だ。元々外来種で、いたるところに生えている。というか、ちょっと気を抜くとところかまわず生えてくる。手入れの悪い庭にはたくさんあり、そのすさんだ感じから「貧乏草」の別名もあるらしい(図鑑に書いてある。実際に聞いたことはない)。
キク科なので真ん丸の端正な花で、それなりにきれいなはずなのだけど、どうも絵にならないと思うのは、それが外来種だからバイアスのかかった目で見ているからなのだろうか。道端にあると「あら、きれい」とは絶対思わない。これが原産地の野原に生えていれば、きれいに見えるのだろうかと、いつも思う。原産地は北アメリカらしい。日本生態学会が定める日本の侵略的外来種ワースト100に入っている。何とかきれいに撮ってみたいと思う。
*写真/2019年5月末 岐阜県中津川市にて。赤紫色のはムシトリナデシコ、奥で風になびく金色の穂の草はハルガヤ。