山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

酷暑を乗り切るバカンスとラマダン

2012-07-30 | めぐる季節と自然

リョウブの白い花が咲き出した。
アジサイに似た、白いノリウツギも家の周りで咲き出している。
この花は高いところから咲き始めるので、7月の半ばには野麦峠周辺ですでに咲いていた。
この花たちが咲き始めると、山の色が変わってくる。もはや鮮やかでみずみずしい緑色ではなく、茶色味をおびてくすんでくる。
これから紅葉時期までの山の遠望は、あまり見るべきものがない。

エノコログサが出穂してきた。名古屋ではとっくにしているが。
そうするとバッタ系のキシキシいう虫の声が例年し始めるのだが、
今年はまだ聞かない。


かんかん照りで地面が乾いてしまっているので、雨が降ってほしいと思う。
ほんとうに、降る時と、照る時と、人間の思い通りにはならず、
気温にしても降水にしても、不均衡があるからこそ
さまざまな流れが起こり、そこで生まれるものもある。


こんなに暑いと、日本もやはりヨーロッパ式に、梅雨明けからお盆過ぎまでの1カ月ほど、
バカンスにして会社を休みにして、どこかへ逃げたほうがいいんじゃないかと思う。
(それで日本の経済がどうなるとかどうこうとかのまじめな話はちょっと置いておいて)
今日は鍼の先生が、外に出るとバテるから室内にひそんでいると言っていた。
私だけじゃなかった。
それぐらいしないと夏を乗り越えられない感じ。
野外作業をしている土木系の人などには、ほんとうに頭が下がる。

そういう私も数年前はかなり土木チックな森林調査を、酷暑時に何回かやった。
その頃の自分を尊敬してしまう(笑)。


インドネシアでは数日前からラマダンという断食月に入った。正確には、インドネシアのイスラム教徒が、であるが、国民の大部分がイスラム教徒であるから同じことだ。
これは太陽がある時間には断食をして、騒いだり怒ったり泣いたりせず静かにして過ごし、日が暮れてから夕食を食べお祈りをし、明け方3時ごろから食事の支度をして日が出る前に食べる、という、夜中活動するライフスタイルを1カ月続ける、いわば「夜行生活月間」である。

そんなんで昼間会社に行けるのか、と思うけど、大会社のことはよく分からないが、日本と違って企業に勤めている人というのが、ジャカルタなどの本当の大都会を除きとても少ないので成り立っているのだろう。

日本がこう暑いと、ちょっと日本でもラマダンをやったほうがいいのではないかと思えてくる。いや、やったほうがいい、どころか、そうせざるを得ない日が来るんじゃないかと妄想したりする。

この期間は鉄道も断食ダイヤにして昼間本数を減らし、デパートなど商業施設も閉めてしまえば、結構節電できるんじゃないか。
原発ゼロになった日には、盛夏にはちょっと考えてみましょう。


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