山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

川は動くもの

2010-09-02 | めぐる季節と自然
今年は愛知県の何カ所かへ行って
聞き取りをする機会に恵まれている。

先日は豊田市で矢作川とかかわってきた人の話を聞いた。
40年ぐらい鮎釣りをしてきた人。
昔は川がやわらかかったということ。
今は川底の石が石垣のように硬く組み合わさってしまって、
大水が来ても全然動かないらしい。
おまけに、ダムができて、砂が流れてこなくなった。


加子母の粥川さんも先日書かれていた。
昔は年に1度洪水があって、川の石が大きく動き、
川はそうじされてきれいになったこと。
川の石がこすれあって、石のコケが取れて川が白くなること。
そういう洪水は役割を果たしていたこと。


洪水も当たり前の自然現象であること。
被災する人が出れば災害と呼ばれるのだけど
そういう自然現象がまるで「あってはならないこと」
「起こるのが異常なこと」のように
捉えられるようになったのは、いつからなのだろう。
先進国の人間は大事なこと忘れてしまったのではないか。

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