ラムサール条約に日本の9カ所が登録予定だということで、よろこばしいことです。
東海丘陵湧水湿地群としては、愛知県豊田市の矢並・上高・恩真寺の湿地が指定されるということを知人から聞きました。
昨日のニュースでやっていたそうですが、私は聞き逃してしまいました。
いずれもいつでも自由に見学できるわけではないということなので、保全がしっかりされていくことでしょう。豊田市には非常に著名な植物保護家というか研究家というかの北岡先生という方が職員としていらっしゃるので信頼できると思います。また自然保護や案内の活動をされている大畑さんという方も尽力されたと伝え聞きました。
ラムサール条約への登録とか、保護活動という点で、3カ所が指定されるということになりましたが、一昨日も書いたように、この地方に湧水湿地は無数にあります。→東海丘陵湧水湿地群 ラムサール候補地に
愛知県の中北部から岐阜県東濃地方にかけての丘陵地帯全域が大きな湿地である印象が私にはあります。湿地が一つ一つポツリポツリとあるのではなく、山の中で連続的につながっています。本来そういうところが、植林や開発などで分断されたり、もちろん地形的地質的に湿地を分断する部分があったりするわけです。
ラムサール登録の3つの湿地が自由に観察できないとしても、ほかの同様な湿地は見ることができます。
名古屋市では小幡緑地にも小規模なものがあるはずです。
日進市の愛知県民の森の片隅にもあります。
東山植物園にもやや公園的ですが小さなのがあります。東山植物園ももともと湿地のある場所に作られているということです。
岐阜県東濃地方では、大きなのは、屏風山の黒ノ田湿地(瑞浪市)、根ノ上湿地(中津川市)、夜明けの森(中津川市)、ほか、瑞浪市に多数、恵那市飯地町にもあります、うちの横にも名もない湿地があります。
根ノ上あたりも、普通に車道を走っていて横の林を見るとミズゴケが生えていて、ああ、ここも湿地だ、と。とにかく名もない湿地が無数に続いています。
4月初めになるとあちこちでハナノキが真っ赤になるのが遠くからも見えます。そうすると、そこに湿地があるな、と分かります。
林の縁からふとみるとヒメカンアオイがあって、それに惹かれて入っていくと不意にズブズブズブと足首まで泥に漬かってしまって、ギャーっと逃げながら(底なし沼に入ったらどうしようと)見渡すとミズゴケだらけ、という目に何度か遭いました。
ちょっとした切り通しから水が滴っていて、そこにイワショウブやモウセンゴケやミミカキグサが普通に生えているし。
いずれ3カ所ではなく地域全体が湿地・保護対象としてみなされるようになるといいと思います。って他力本願なことではだめですね。
保全活動をされている方々には頭が下がります。
写真は、シデコブシ(中津川市 2007)
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