8月下旬、軽井沢ピクチャレスクガーデンでは、オミナエシ、オトコエシ、ユーフォルビア(フジバカマの仲間)の大型のものなどと一緒に、薄紫のチョウセンヨメナが咲いていた。
我が家に引っ越して来たときから、花壇にはチョウセンヨメナがあった。
地下茎があって、放っておくと次から次へと出てきて、花壇がチョウセンヨメナだらけになった。
最初は珍しがっていたが、粗削りな感じの花で、葉の色も暗くてぎざぎざして丈夫げであまりかわいくないし、
何より、たくさん生えるとほかの花を植えるスペースがなくなってしまって、
あまり有り難くもなくなってきた。
しかも、この家の元の持ち主(花壇を作った人)が「この花、キライ!」と憎々しげに言っていたこともあり、ちょっと影響されたりして、生やしておくと田舎っぽいし、ということで、私もせっせと抜くようになった。
日当たりがよかったころはしきりに生えて来たけど、
庭の木が大きくなって日陰が増えるとともに、この花もあまり生えなくなった。
でも、地下茎がどくだみのようにしっかりあるので絶えることはないようで
なくなったかと思ったら、年によって急に芽を出していっぱい咲いたりするのである。
軽井沢ピクチャレスクガーデンにて
昨年、ポール・スミザーさんというイギリス出身の造園家(景観デザイナー)の方が創った
軽井沢ピクチャレスクガーデンに行って、あっ、と驚いた。
タイルの合間に植え込みに、グランドカバーとして、チョウセンヨメナの葉を使っていたのである。
もちろん花も咲くから、花の時期には花を愛でるのだけど
それ以外の時期、この葉がぎっしり生えている様子は、きれいだと思う。
9月下旬
なるほど!
ポール・スミザーさんの庭では、そんな風に、私が大したことはないと軽んじている植物を
見事な使い方をしていることがよくあって、驚かされる。
植物も使いよう。
いつも、この植物はどう使えるか、という目で見ているのだと思う。
今年は、薄紫の花も、草原風の花壇の中で、いい雰囲気を作っているのを見られた。
この花がチョウセンヨメナという名前であることも
ここで初めて知った。
おかげで去年からこの花が好きになった。
今日は朝からしとしと雨。それがざーざー雨になってきた。
10日ほど前から、こんなに涼しいなんてさすが中津川!と思っていたら
全国的に涼しいらしい。
今週から暑くなるという噂だったけど、ますます寒くなっています。
写真/軽井沢ピクチャレスクガーデン(絵本の森美術館)
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