山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

Tana Toraja 竹で供物のブタを運ぶ

2008-10-23 | インドネシア
しばらく、ヒマがあったら、タナ・トラジャを中心としたスラウェシの竹利用を掲載します。

前の記事の続きです。

お葬式に運び込まれたブタ。ランテと呼ばれる式場の中や裏のあちこちに、こんなふうにブタが寝かされています。
まもなく生き物から「豚肉」になります。

一応いけにえって呼ばれているようなので、きっと彼らのステージは上がるんだと思いますが、お葬式の雰囲気からは、聖なるいけにえっていうのではなく、景気良く「と殺」され大喜びでガツガツ食われる、って感じでした。


市場で買われて運ばれてくるときもこんな感じで縛られています。
一見おとなしくしているようですが、ちょっとつついたりすれば、ものすごい勢いで鳴き叫びます。

ちなみに、スラウェシでも、白豚より黒豚の方が高価だそうです。水牛は逆です。白豚はほとんど見ませんでした。


お葬式ではブタも盛大に消費されますが、竹も盛大に消費されます。
タナ・トラジャからお葬式がなくなったら、竹林が拡大するかもしれません。
もっとも、ここの竹は株になっていて、広大な竹林というものは存在しません。どのような拡大の仕方をするのか、私には今のところよく分かりません。

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