山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

カシノナガキクイムシ

2006-11-22 | めぐる季節と自然
カシノナガキクイムシは昨年話題になり、岐阜県では、まだ事例は少なかったのです。新潟の高根村に行ったとき、山が色の悪い紅葉のように変色していて、それがカシノナガキクイムシの大被害だと知りました。
岐阜県へは、北からと南からとせまってきたようです。
そのうち被害が出るのかしら、と思っていたら、先日の岩崎山で、あちこちに被害木があり、その進行の早さにびっくりしました。
コナラ、ミズナラがよくやられると聞いていましたが、岩崎山ではアベマキが多くやられていました。

カシノナガキクイムシは、松食い虫(マツノザイセンチュウ)と違い、在来種で、ある程度樹齢が高くなったナラを食害するそうです。
昔はナラ類は雑木として、10年~20年ぐらいで伐採していましたから、被害が出ることは少なかったのです。
今、放置され老齢化した雑木林がどんどんこの虫に食べられているというわけです。被害の広まるスピードは、今年と去年を見れば、松食い虫よりはるかに早いようです。

虫に食べられる前に、木を切って利用した方が得策です。
雑木林丸刈り大作戦です。
しかし、誰が切るのでしょう。
人工林も切る人がいなくて困っているのに。
でも、とにかく切って薪にしたもの勝ちです。
コナラやアベマキの使える材がなくなったら、よい薪はとれなくなってしまいます。

スギ・ヒノキでは枝虫とよばれるカミキリムシの被害が広まっているようです。

12月10日に愛知県で開催される雑木林研究会のセミナーのテーマは、カシノナガキクイムシです。

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