山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

イワガラミは岩や木をよじのぼるアジサイ

2021-06-22 | 植物

今日は曇り。まわりの木々がやわらかい色合いできれいだ。雨が多く梅雨らしい梅雨である。

5月末に梅雨に入ってしまったときは、それに順じて早々に梅雨明けするのではと恐れていたが、そうでもなさそうで安心している。梅雨明けの酷暑が怖い。

アカゲラがキョッキョッと鳴き、シジュウカラかなんかの大分育った雛(多分)が歌う練習をしている。親のように正確には歌えないが、声が若い。うらやましい。

梅雨にはいろいろなアジサイが咲く。イワガラミはその名の通り、大きな岩によくへばりついている。ツルアジサイとよく似ているが、うちの方ではイワガラミの方がずっと多い。装飾花という花びらに見えるところが、(がく片なのだが)、1枚なのがイワガラミ、4枚ぐらいで普通のアジサイみたいなのがツルアジサイだ。装飾花のせいだけではなく、なぜかツルアジサイの方がデラックスに見える。

一口にツルと言ってもいろいろ種類がある。キュウリみたいに、バネのようなつるが茎からピョコピョコ伸びてきて巻き付くものもある。アサガオみたいに茎そのものが、ほかの木などをぐるぐる巻きにしていく、蛇タイプのもある。バネ型と蛇型は巻き付く力(巻き付いちゃった後の固定力というか)がすごく強くて、一度巻き付くとそれをひっぺがすのに苦労する。これらのつるの先が伸びている姿は、風に揺れたりしてなかなか優雅で美しい。

イワガラミは伸びていく茎のあちこちから小さな根を出して、木や岩のすきまなどにその根を入れて、しがみついていくタイプ。一応つる性とはいうのだけど、巻き付くわけではない。これをひっぺがすときには、音はしないけど、ベリベリベリ、といった感じだ。

こんな花をずっと楽しんでいたい。梅雨明けはなるべく後にしてもらいたい。農作物への被害を考えないとすれば、できれば梅雨明けせずに秋雨に突入してほしいものだ。

イワガラミ(中央)アジサイ科 白い花が咲いている



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