ここ数日、カラスが群れになっている。今日は50羽ぐらいかたまっていた。日に日に数が増えている。繁殖期になると群れになるのか? カラスがこんなに群れているのを近く見たのは初めてである。
耕起した田んぼで、土の中にくちばしをつっこみ何かをついばんでいる。大方、土の中の虫やミミズでも食べているのだろう。そうでないものは、道路でのんびり甲羅干しをしている。あぜ道を歩いているのもいる。田んぼの中を歩いているのもいる。耕した田んぼはでこぼこなので、歩くとひょこひょこ体が揺れて、難儀そうである。
アベマキの木に群れて停まっているときもあった。あの人たちはお互いに顔を見分けることができるんだろうか。鳥もオスがメスに求愛して、気に入るかどうか、いろいろハードルがあるらしいが、人間から見るとどの鳥も大差ないように思える。だから、鳥から見れば人間の男女が選り好みをしあうのも、「大差ないのになー」って感じなのだろう。とにかくカラスの群れを一目見ただけでは、どのカラスも同じに見える。
およそ植物の個体差に比べれば、動物の個体差なんて小さいのではないか。というか、きっと植物を外形で見分けようとすること自体が何かの錯誤なんだろう。形じゃなくてホンシツで見分けないとダメなのね、きっと。
カラスの群れを見るようになってから、スズメの群れを見ない。とっても寂しいものがある。スズメが群れになるのは1月が一番なのだそうだ。カラ類も冬になると群れをなす。雪の日にスズメが電線に勢ぞろいして雪に降られるままになっていたのには驚いた。雪に濡れるのイヤッ、寒い、なんて思わないらしい。
写真は1月の雪の日のスズメの群れ。カラスではない。