貧乏だった自分は次々とマイ楽器を買ってもらう仲間に取り残されるように学校の安価な赤ベル・ヤマハ(入門用だな)を必至に練習台にしてたっけ。
高校の部活が終ると同じキャンパス内の大学側の吹奏楽部に押しかけて毎晩10時頃まで先輩達と練習する2年半。
そりゃ受験も落ちるわな、仮進級+受験勉強は試験の2ヶ月前からって(汗。
当時、トロンボーンと言えばヤマハで基礎をクリアしV.バックという米管のスタンダード(高かった…)をゲットするのがアタリマエの時代でした。
重圧で芯が太いテナーバスの音色は体力と技術が奏者に備わればすばらしい音色が広がった。
でもその頃に既に「天邪鬼」だった自分は大学の先輩が人の何倍も練習しながらオーケストラの夢を追っていた音色の虜でした。
ホルトンのアウトライン・バストロンボーンの圧倒的な、それでいてスケベで色っぽい音色にノックアウトされてたんですね。
系統から言えばドイツ管になるのでしょうか、軽く音が出る代物ではなく、ベルクランツも広く体力負けしそうな楽器でした。
その後、近いヤラシイ音色でありながら米管とドイツ管の中間的な音色を再現する楽器に出会い、必死に安月給から積み立てを始めました。
西部劇とか好きな人なら必ず見るシングルアクションのピースメーカーという拳銃。
あれを作っていた会社、CONNはバレルにその名が刻まれてますよね。
その金属加工会社が作るトロンボーンは初期モデルを「オールド・コーン」と珍重され、プレミアも半端無かった。
品質が低下した時期に人気が薄れたところにトロンボーンアーティスト、C.リンドバーグ(上野で生演奏聞いた!)監修でGen2として復活したCONN。
88Hシリーズの中でも「ローズブラス(薔薇ベル)」という独特の銅の配合を持つ88H-RをDACで購入、社会人になって初めてのマイ楽器。
どのメーカーとも違う独特の音色を奏でるローズブラスベルは大げさな表現ですが心をワシ掴みされました。
この変な選択で和音楽器とも言えるパートで一人浮いたりして段々と出番が…。
ソロパートを任されれば魅力爆発、のハズが小さな非力な身体ではホール全体に音色を届けるのが難しい。
ヤマハとV.バックは音色が混ざり易いがローズのCONNは浮いちゃう感じか。
それでも我を通した自分のワガママさ、一緒に楽器を並べた皆さん、今更ながら「ごめんなさい」(汗。
CONNは全部を同一統一するとちょっとしたものでしたが1本だと浮くので、ベルはイエローをチョイスすると迷惑は少なかったのでしょうね…。
でもローズ(薔薇)でないと出ない音に私は勝てなかった。
筋金入りの「天邪鬼」は数十年前から既に、か(涙
コメント--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。- mini_ta3298 [2012年3月3日 15:51]
- 小6の2月、数年間貯めたオトシダマで買った質流れのヤマハ、押入れで眠ってます。
自分は高校でファゴットに変わったので、マイ楽器という選択肢は無くなりましたーwww
- やみがらす [2012年3月4日 1:48]
- >mini_ta3298
ダブルリードで音が出る人、尊敬します(何であれで音が出るんだ???)
近所のハードオフにV.バックのTbを見つけ、近寄らないようにしてたりします...RCに継ぎ込む元手が危ないから(笑。