トロンボーンセクション。
この場所に、この楽器に無我夢中でブランクもあったけど約十数年吹いてたんだなぁ。
もうこの腹筋(腹膜炎の後遺症で…)や体力、唇じゃ演奏は到底無理だけど、この美しい楽器、素晴らしい音色に当てられると「もう一度位は吹いてみたい」と世迷言が。
絶対無理なんだけどねー、トロンボーン最高!
顧問が変われば考え方や方向性が変わる。
今の先生の時代になってからプロに近い完璧な方向性が如実に加速して肌に合わなくなった。
それだけが理由じゃないけど演奏会から足が遠退いた理由の一つだったのはあるような。
偶然と思いたいが、現顧問が就任した頃を最後に楽器の世界から完全に足を洗った。
その前の先生の時代は演奏レベルは並だったかもしれないけど、ともかく生徒がいつも笑顔で何から何まで楽しんで、でも何かやる時は生徒が自主性を発揮して創造する傾向だった。
これが私にはとても心地良かったんです。
そして、年賀状にコンクールに出る事を併記し、今回の演奏会を薦めて下さった更に先代の先生は、私にとって恩師であり、淵野辺高等学校吹奏楽部が消滅せずに次の世代に繋がるために不可欠な元先生でした。
あの時代まで溯ると、定演は無い、音楽室も無い、部室は大戦中の兵器校舎の流用で10人入ったら廊下までイッパイ、練習は同一キャンパスの大学と合同、練習場は下が土の日本競技用掘っ立て小屋(雨風凌げるだけで幸せだった)、演奏する機会は文化祭と新人勧誘小演奏会、あと初戦負けする野球部の応援のみでした。
今の生徒は音楽室も指導者も練習場所(中庭だったもんなぁ)も揃っていて羨ましい。
何より練習の成果を発表できる「場」がある事は私等の世代には夢でした。
無機質な音楽が苦手な当方として、今晩の演奏はエネルギーを頂いた気はするが、驚きはしても感動というものは軽微だった。
方向性の違い、音楽は奥が深いんでしょうかねぇ。