いやぁ~参りました。
拾い読みして大爆笑、
通読してなぜか真面目に
読めてしまった不思議な1冊。
男子の心理(悩み)って、これかぁ・・・!
『正しい保健体育』(よりみちパン!セ)
著:みうら じゅん
理論社、YA新書、2004年
この本、図書館のヤングアダルトコーナーに
似たような中高生向けのお悩み解決本と
共に、澄ましておいてありました。
書名と、著者のギャップに興味をそそられ
手にとって、「ぶ!!!」
これは迷わず 借り でしょう~♪
みうらじゅんさんは、ご存じの通り
「イラストレーター、他」の肩書きを持つ
独特かつ鋭い感性をお持ちの方。
マイブーム、いやげもの、ゆるキャラ、見仏(けんぶつ)…etc
いとうせいこうさんとの共著、『見仏記』を
読むとわかるんだけど
みうらさん、仏教関係、とてもお詳しいです。
「六波羅密」という難しい仏教用語を本書で
解説されていらっしゃるくらいですから。
ある意味悟りを得ていらっしゃるのではないかと
思えるほどです。
本書は、全体的に、性にまつわる赤裸々な真実が
語られている、「楽しく学べる教科書」だと思います。
老いる・食事・飲酒の項もありまして、なかなかおもしろい。
でも正直言って、ちょこちょこと
つっこみたいところがあるのも確かです。
ハッキリ言って、この本は、読み手を選びます。
対象とする読者は、中高生の男子を想定しています。
でもね、「思春期の息子の気持ちがわからない」と
お悩み中のお母様方にも、読んでもらえると
得るものは大きいのではないでしょうか。
みうらさん独特の感性で、真実に斬り込む。
その論理は、時として飛躍しているように
思えるかも知れないけれど・・・
深いところで、つながっているような気がしてなりません。
みうらさんは、
『もともと男子は、○玉に
支配されるようにできています』
と、のっけから書いておられます。
そして、本来なら人間の男には
二大テーゼ があれば事足りるはずです、とも。
「二大テーゼ」とは
「やりてーぜ」「入れてーぜ」のこと!!
もう~、みうらさんたら~。
真摯かつ体当たりなんだから。
ここで笑えるか否かが、本書を楽しめるかそうでないかの
鍵となりそうです。
図版とキャプションも、洒落ていて
なかなかヨイです。
笑えます。
人間、ここのところ
頭でっかちになりすぎていて、
本当の大切なことを、なかなか認めない傾向に
あると、わたしは思っています。
生きとし生けるもの、すべてが
次世代を残すこと、種を保存すること
を至上命題にして存在してるんではなかったっけ?
だから、中高生、二大テーゼで悶々として当然。
そして「自分塾」開催のすすめ。
これも洒落た表現です。
五感を鍛え、想像力を豊かにし、
やさしさを育むそうです。(でも隠れてやってね)
そして、「二十歳までセックスはしてはいけません」と
堂々と教えているのは あっぱれ!だと
思いました。
理由は「国会で決まっています」だそうですが(笑)
何かあったときに、社会的に責任を取れない
状態で、コトに及ぶのはよろしくないと
わたしは思います。
不幸な子どもと、不幸な家族を増やすだけ。
そして、一点だけ、家庭を持つ ハハとして、女性として、
強く補足したい点があります。
それは、
>「どうしてくれんのよ!」と女子にすごまれないために
に対すること。
みうらさんは、男性なので、こうして一言で簡潔に
まとめてくれちゃっていますが・・。
万一の思わぬ妊娠は、女性の人生設計を狂わせます。
女性のライフステージにもよりますけれど、
●産む選択をした場合、「でき婚」に普通なります。
相手との相性を吟味しない結婚と家庭生活は、
冷えたものになる可能性が高くなりがちです。
不幸な子どもと、不幸な家族になる確率が、
望んで子供を設けた家庭に比べると、高くなります。
●産まない選択をした場合、女性の心に一生の傷を付けます。
「後悔しない」と決めても、
産めなかった子供の歳を数えるのが、女性心理です。
身体も傷つきますから、次の子供を授かる割合が低くなります。
さらにいうと、避妊をしない行為の後は、不安な気持ちで
つぎの「スカイフィッシュ」の訪れを待つものです。
きっぱり言って、ナマでしたがる男は、つきあう資格なし!
女子は、すごむときは、本気で凄みますよ~!
このように、正しい保健体育の知識の普及は、
重要な社会問題を解決する
方法の一つになると信じています。
キーワードは、「リプロダクティブ・ヘルスの性」。
さらに、性教育の一環として、
子育ての実態と心構えを、中高生の段階で
男女ともに、教える必要を感じています。
今は、核家族社会になって何十年も経ちますから
赤ちゃんがどんなにかわいくて、手間のかかる生き物かが、
実際に産むまでは実感できないのです。
残念ながら、学校の性教育はたいてい、出産のシーンで終わります・・。
出産がゴールではないでしょうに。
本当はその後の方が、ずっと大切なのに。
オオカミに育てられた少女が
人間にはなれなかったように、人は食べ物だけでは
育たないそうです。
人間が、人間らしくあるためには。
子ども達に、人の情(思いやり)を育むためには
五感を磨き、コミュニケーション能力を高めること、
自分の気持ちに素直に生きて、
自分の気持ちをきちんとことばにできる能力、
ひとのはなしをきちんと受け止める能力
すなわち豊かでしなやかな心が必要です。
そして、
わたしたち親が、人間(子供)には各時期における
発達段階と発達課題があり、やるべきときにやるべきことを
(遊ぶときに遊ぶことなど)しっかりやっておかないと
後々に、子供に悪い影響が出ることを
しっかり認識しておかなければなりません。
みんな、興味本位で避妊なしのえっちはしないようにね☆
拾い読みして大爆笑、
通読してなぜか真面目に
読めてしまった不思議な1冊。
男子の心理(悩み)って、これかぁ・・・!
『正しい保健体育』(よりみちパン!セ)
著:みうら じゅん
理論社、YA新書、2004年
この本、図書館のヤングアダルトコーナーに
似たような中高生向けのお悩み解決本と
共に、澄ましておいてありました。
書名と、著者のギャップに興味をそそられ
手にとって、「ぶ!!!」
これは迷わず 借り でしょう~♪
みうらじゅんさんは、ご存じの通り
「イラストレーター、他」の肩書きを持つ
独特かつ鋭い感性をお持ちの方。
マイブーム、いやげもの、ゆるキャラ、見仏(けんぶつ)…etc
いとうせいこうさんとの共著、『見仏記』を
読むとわかるんだけど
みうらさん、仏教関係、とてもお詳しいです。
「六波羅密」という難しい仏教用語を本書で
解説されていらっしゃるくらいですから。
ある意味悟りを得ていらっしゃるのではないかと
思えるほどです。
本書は、全体的に、性にまつわる赤裸々な真実が
語られている、「楽しく学べる教科書」だと思います。
老いる・食事・飲酒の項もありまして、なかなかおもしろい。
でも正直言って、ちょこちょこと
つっこみたいところがあるのも確かです。
ハッキリ言って、この本は、読み手を選びます。
対象とする読者は、中高生の男子を想定しています。
でもね、「思春期の息子の気持ちがわからない」と
お悩み中のお母様方にも、読んでもらえると
得るものは大きいのではないでしょうか。
みうらさん独特の感性で、真実に斬り込む。
その論理は、時として飛躍しているように
思えるかも知れないけれど・・・
深いところで、つながっているような気がしてなりません。
みうらさんは、
『もともと男子は、○玉に
支配されるようにできています』
と、のっけから書いておられます。
そして、本来なら人間の男には
二大テーゼ があれば事足りるはずです、とも。
「二大テーゼ」とは
「やりてーぜ」「入れてーぜ」のこと!!
もう~、みうらさんたら~。
真摯かつ体当たりなんだから。
ここで笑えるか否かが、本書を楽しめるかそうでないかの
鍵となりそうです。
図版とキャプションも、洒落ていて
なかなかヨイです。
笑えます。
人間、ここのところ
頭でっかちになりすぎていて、
本当の大切なことを、なかなか認めない傾向に
あると、わたしは思っています。
生きとし生けるもの、すべてが
次世代を残すこと、種を保存すること
を至上命題にして存在してるんではなかったっけ?
だから、中高生、二大テーゼで悶々として当然。
そして「自分塾」開催のすすめ。
これも洒落た表現です。
五感を鍛え、想像力を豊かにし、
やさしさを育むそうです。(でも隠れてやってね)
そして、「二十歳までセックスはしてはいけません」と
堂々と教えているのは あっぱれ!だと
思いました。
理由は「国会で決まっています」だそうですが(笑)
何かあったときに、社会的に責任を取れない
状態で、コトに及ぶのはよろしくないと
わたしは思います。
不幸な子どもと、不幸な家族を増やすだけ。
そして、一点だけ、家庭を持つ ハハとして、女性として、
強く補足したい点があります。
それは、
>「どうしてくれんのよ!」と女子にすごまれないために
に対すること。
みうらさんは、男性なので、こうして一言で簡潔に
まとめてくれちゃっていますが・・。
万一の思わぬ妊娠は、女性の人生設計を狂わせます。
女性のライフステージにもよりますけれど、
●産む選択をした場合、「でき婚」に普通なります。
相手との相性を吟味しない結婚と家庭生活は、
冷えたものになる可能性が高くなりがちです。
不幸な子どもと、不幸な家族になる確率が、
望んで子供を設けた家庭に比べると、高くなります。
●産まない選択をした場合、女性の心に一生の傷を付けます。
「後悔しない」と決めても、
産めなかった子供の歳を数えるのが、女性心理です。
身体も傷つきますから、次の子供を授かる割合が低くなります。
さらにいうと、避妊をしない行為の後は、不安な気持ちで
つぎの「スカイフィッシュ」の訪れを待つものです。
きっぱり言って、ナマでしたがる男は、つきあう資格なし!
女子は、すごむときは、本気で凄みますよ~!
このように、正しい保健体育の知識の普及は、
重要な社会問題を解決する
方法の一つになると信じています。
キーワードは、「リプロダクティブ・ヘルスの性」。
さらに、性教育の一環として、
子育ての実態と心構えを、中高生の段階で
男女ともに、教える必要を感じています。
今は、核家族社会になって何十年も経ちますから
赤ちゃんがどんなにかわいくて、手間のかかる生き物かが、
実際に産むまでは実感できないのです。
残念ながら、学校の性教育はたいてい、出産のシーンで終わります・・。
出産がゴールではないでしょうに。
本当はその後の方が、ずっと大切なのに。
オオカミに育てられた少女が
人間にはなれなかったように、人は食べ物だけでは
育たないそうです。
人間が、人間らしくあるためには。
子ども達に、人の情(思いやり)を育むためには
五感を磨き、コミュニケーション能力を高めること、
自分の気持ちに素直に生きて、
自分の気持ちをきちんとことばにできる能力、
ひとのはなしをきちんと受け止める能力
すなわち豊かでしなやかな心が必要です。
そして、
わたしたち親が、人間(子供)には各時期における
発達段階と発達課題があり、やるべきときにやるべきことを
(遊ぶときに遊ぶことなど)しっかりやっておかないと
後々に、子供に悪い影響が出ることを
しっかり認識しておかなければなりません。
みんな、興味本位で避妊なしのえっちはしないようにね☆