サロン
地域に「サロン」と言う集いがある。お年寄りが近所のお年寄りに出会う機会になっている。世話をされる方々は、多くの材料を手持ちなどして弁当を作り、場所を明るい雰囲気にしつらえて、と手間がかかる。
そのサロンに「男性は少ないし、増えて行けばと願って」と誘われた。全員で30人程度、男性は4人と少ない。会は始まり、私は初めての参加のため自己紹介が必要になった。少し準備はしていたが、食事が始まる前のタイミング。
挨拶をし、名前を告げた後今年の付き合いを「よろしく」とお願いする。そして、気軽に話しかけて欲しいために、新聞を読んでいて思わず自分を笑ったことを紹介させて欲しいと話す。
「私は今年67才になります。朝日新聞にこんな記事がありました。そう言えば、教えて下さい。朝日を読まれている方、毎日、読売、中国。読売と中国新聞が多いのですね。--。どの新聞にもこの記事はあったと思うのですが。高齢者の年齢が65才から75才以上に変更を進言するような記事。それを読んで、すでに高齢者の私ですが、この内容は一旦「高齢者」から外れること。私には自分のものが無くなること、勿体ない惜しい気がしました。自分のものが減るのですから。----。ふと気づくと自分を笑っていました。
そんな私です。----。どうぞ、気軽に話しかけて下さい。」
結果的にだが、会の雰囲気も崩さず、食事前だが短時間で、私への「話しかけ」を促すこともできた。自己紹介の際に、「新聞記事」を明るい話材にすることは効果的であることに気付いた。メモとしても残したい。
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