「結いの心」で
日本が自立できない理由。3種類以上の原因があるようだ。第1に食料自給率が低い事、第2にエネルギー(エネ)資源がない事、最後に自国を主張できる力(軍)が無い事。
食料が自国内で生産できないと、不足は輸入することになり、事ある時にはこの調達が困難になる。エネ資源は電気・車等の燃料であり、毎日の生活に必要である。最後に力、中国のウイグル族への弾圧が人権問題になっているが、力がある程度あることがこうした暴力を避けることに繋がる。人は武器を持っている蜂に対して勝つ自信があっても、倒さず多くの機会に巣のある場所を避ける。
先日の2月9日中国新聞オピニオン欄に「産地と消費者『結』の心で」の日本農業新聞前中国四国支部長鈴木裕子さんに論説委員石丸賢氏が聞いた記事があった。日本の食料自給率が先進他国と比較して低過ぎると。首都圏私立高校生に、授業でニワトリの絵を書かせると、196人中36人が脚の数を3本以上としていた。これは「農と食と」の距離が遠ざかっている表れ。また買物に行くと「食べ物を高い」と言う。安い時には何も言わないのに。産地の出荷量が少なくなると値は上がる、農家が儲けようとしているのではなく、売る物がないのだ。産地に加え、食べる側の消費者にも「産地を守り育てる」感覚を持ってもらいたい。
「適正な値段」とは、旬な物を食べていれば、災害でもない限りとんだ値段にはならない。心配なのはお米です。ガソリンや輸入穀物などが値上がりしている中で、お米だけが値下がりしています。一時60㌔当たり2万円に上がった取引価格が今や、1万2千円。中山間地域のお米農家には死活問題となっています。
転作して畑にすればとの考えは、中山間地ではお米以外に選択肢がないケースもあります。相互で助け合い、支え合う「結いの心」がお米作りを通して守られていく。耕作放棄地が増えれば、農業はますます衰退していきます。それは農業だけでなく、地域社会の存亡に直結していますと。
私は、地域社会では子供達自身だけでなく、親も「生活できない」との理由で子供にサラリーマンとして働くことを応援している現実を知っています。そのため、地域社会の存続は子供が定年退職後又は起業してユーターンするしかないと考えていました。ところが「結いの心」で、お米の価格を60㌔当たり2万円に近い価格となるような日本の食生活が戻ってくれば確かに変わるかもしれないと思えました。しかし今から「結いの心」社会への移行にはキッカケが必要ですね。
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