山が荒れているとのニュース特集など聞くことが多かった。山とは植林された杉などの山のことだったが、風呂木(風呂を焚くための木)などを集めていた山(里山)も、私の家では荒れている。
里山とは「里に一番近い森林」(東京情報大学ケビン教授)をいう。長く転勤族をしていたことによるのだが、定年を迎えてのち、その里山を手入れできるか試している。
チェーンソーは特別教育を修了し、小径だが杉林の間伐などに挑戦中。昨年末に裏山の大木を倒したいと思いたった。自分でするには、困難は明白。業者に依頼した。倒木地やその後の作業場所の所有者に相談して、1年掛かり。11月の今日、作業が終了した。
同根の大木が3本と少し離れた1本。どれも傾斜地にあり、下に覆い被さるように少し傾いている。どの方向に倒すかなどは、倒す方法を考えながら決める。ワイヤーロープを使う道具や事前に倒す小木の数なども勘案する。方針が決まり事前の作業が始まった。2日目より1本目を倒す段階に、3本の1本に取り掛かったのが昼を過ぎて。ところが隣と接して倒れた所がビワの木の上。ビワは芯木を残すだけの姿に。3日目には応援があり、倒す方向を変更して、約4時間かけて残り2本を倒した。
里山を手入れする私の技術について。道具(手動ワイヤー牽引機)を使うと傾斜と逆の上段方向へも倒せる(切断部のワイヤーによる滑り止め必要)。枝打ちには小チェーンソーが大活躍する。枝や周りの竹は付近に山盛りする。枝打ちは、倒木後には土に近い下側から。上側からでは落ちた枝が下枝を覆う。大木もチェーンソーでとうふを切るように難なく切断する。土上の木でも刃を土に擦らず上手く玉切る。など多くの事を見学した。
里山と親しむには、山や木の1年をそして大きくなった木は切り倒す方法も知っておくことが必要だ。改めてそれに気付く。良い経験をしたのだが、さすがに切断木材の多さに驚き、困惑している。
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