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平成の3つの現実

2018-01-22 16:52:14 | 社会・平和

 格差、原電、アメリカファーストへの対応

 現実の第1、新自由主義経済の進行と、格差社会の出現および非正規雇用者や貧困層の拡大。第2、2つの大きな震災(阪神・淡路大震災)と、それにともなう東京電力福島第1原発の事故。第3、戦後民主主義に逆行するかのようなナショナリズムと歴史修正主義の台頭。

 これは文芸評論家斎藤美奈子さんの中国新聞1月16日オピニオンに掲載された意見の1部だ。私には理解が難しくて、ことばの意味などを調べた。

 新自由主義経済とは、市場に任せるだけで経済は上手くゆくと考えたが、世界恐慌に始まる不況から抜け出せず。そこで需要が足りないから不況になると考え(ケインズ)て、公共投資を行った。然し、1970年代のオイルショックで経済が停滞すると、失業者が増加し、インフレなのに賃金が増えない状態になる。ここで、多くの規制や税の負担が自由な経済活動を妨げているとした、新自由主義経済を、中曾根・小泉政権下で採用した。安倍政権下の「アベノミクス」も同じだ。

 次に戦後民主主義とは、第2次大戦後の日本国憲法にある国民主権・平和主義・基本的人権の尊重を原理とした政治制度。

 現実はさらに、経済は低迷、思想は戦前回帰、大地は揺れて科学技術の安全神話に疑問符がつく。近代にもさすがに限界が来たのか、と続く。

 確かに、現実第1の格差社会を作り出している。第2の原子力発電は、安全ではない。第3のナショナリズムは「アメリカファースト」などの言葉が耳に残る。このような状況の日本は、これからどのような道を選択し進むのか。これからの世代の人たちと共に、考えることが大切だろう。


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