先祖に繋がる家を大切にする制度を
「亥の子」歌がある。「亥の子いのこ 亥の子餅つかんも ---おまけに繁盛どっこいせ」この歌詞は私が小さい頃に歌っていた。「この家の新嫁女、いつか腹はふといぞ」と言い、家の繁盛を願っているとわかる。
この「亥の子」歌は西日本に多く残っているとか。1月13日新聞に、「日本の世帯数の将来推計」の記事を見付けた。内容に、2040年には39.3%が一人暮らしになるという。また、一人暮らし世帯数割合の推移は、1980年20%、2015年35%と。
世帯とは住居と生計を共にする者の集団をいう。1980年と比較して2040年が39.3%へと約2倍となる。原因は、分析によると「未婚」や「離婚」の増加。さらにお年寄りの一人暮らしも多いと。
国や県・市に対策を期待するのだが、どのように考えれば1980年当時の割合に近づくことができるだろうか。未婚率対策には、友人や親などが「背中を押し」て結婚の決心を促すことだろう。離婚率対策には、結婚式をして人に祝って貰い離婚をし難くし、友人や親にも相談できることだろう。そしてお年寄り対策は、親子の関係によるが、亥の子祭りで繁盛を願う家に、同じ世帯に入ることだ。次男は養子になり、時期を選び養家世帯に入る。養子になれない者は、親となり子と同じ世帯に入る。
つい先日まで、右のような繋がりで家は保たれていた。この繋がりを大切にすることが、一人暮らし割合を1980年当時レベルにする方法だと思う。一世代で成す財産が幾世代かで成したものを超える例は少なかろう。
為政者には、家を大切にする制度作りと、今の地方状況に、何かを加えて、働く場所があり、地方で生活が可能となるような、環境づくりを期待したい。
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