私が変になったのは環境のせいでしょうか? よくある質問シリーズ9
2008年5月27日(火)
ハッピーライフ、矢野裕洋
今日は、心理療法ハッピーライフの矢野裕洋です(笑)。
「私が変になったのは環境のせいでしょうか?」
というような質問もよくあります。
答えは、「本当に特殊な環境でしたら誰でも人間はおかしくなります。しかし、あなたの場合は環境の問題だけではなく色々な原因が重なり合っているのです。」となります。
これから、二点の事を書きたいと思います。
一点目は本当に特殊な環境でしたら全ての人が変になってしまうという事。
二点目は自分が変になった原因を追究したいという人は多いのですが、いわゆる精神分析をしても原因の考え方を変えなければ楽にならないという事です。
1. 本当に特殊な環境でしたら全ての人が変になってしまいます。
以前、このブログで書いた皇室の雅子さまがそうです。
雅子さまは一般の人ですから、今まで自由に行きたい時にコンビニや本屋や友人の家などに行けたのに今は実家に帰るのさえ自由ではありません。
おそらく実家に泊まる事は一生できないのではないでしょうか。
まるで今NHKで放送されている篤姫のように大奥に入ったら一生そこから出られない、そんな感じに思えます。
私が雅子さまのような環境に閉じ込められたら気が狂いそうになりそうです。
同じく独房にずっと閉じ込められていると色々な拘禁症状が出てきます。
環境に適応できない為に出てくるものですが環境が異常でしたら誰もが適応出来なくてこのような症状(適応障害)が出てきます。
2.しかし、あなたの過去や今の環境が上記のような誰でもおかしくなるような特殊な環境でなければ、環境の問題ではありません。
例えば、新入社員のA君とB君が一緒に失敗をして一緒に部長に怒られたのにA君は胃が痛くなるほどストレスを感じてB君は全く平気だったというような個人差があります。
では、このA君とB君の生い立ちは大きく違うのでしょうか?
そんな事はおそらくないでしょう。
同じ日本人ですから、同じような幼稚園や小学校、中学校、高校、大学、と進み、今は同じ環境の会社にいるのです。
環境の大差はないはずです。
精神分析をすれば色々な原因の仮説が成り立ちます。
しかし、ストレスを異常に感じるA君を精神分析をして、ストレスを異常に感じる原因の仮説を数多く上げても何も変わりません。
言える事は、色々な原因がからみ合ってストレスを異常に感じる考え方になったのです。
A君が楽になるには、ある程度の精神分析はA君が納得する為には必要でしょうが、ストレスを異常に感じる考え方になっているのは確かなのですから、楽になる為には、この異常にストレスを感じる考え方をB君のような考え方に修正すれば楽になるのです。
このケースでは、間違いなく精神分析をするだけでは楽になりません。
現在の心理学では、感情を変える事は出来ないが感情は考え方から発生しているのだから考え方を変えれば感情を変える事が出来るという考え方です。
これを実行しているのが、認知行動療法、です。
2008年5月27日(火)
ハッピーライフ、矢野裕洋
今日は、心理療法ハッピーライフの矢野裕洋です(笑)。
「私が変になったのは環境のせいでしょうか?」
というような質問もよくあります。
答えは、「本当に特殊な環境でしたら誰でも人間はおかしくなります。しかし、あなたの場合は環境の問題だけではなく色々な原因が重なり合っているのです。」となります。
これから、二点の事を書きたいと思います。
一点目は本当に特殊な環境でしたら全ての人が変になってしまうという事。
二点目は自分が変になった原因を追究したいという人は多いのですが、いわゆる精神分析をしても原因の考え方を変えなければ楽にならないという事です。
1. 本当に特殊な環境でしたら全ての人が変になってしまいます。
以前、このブログで書いた皇室の雅子さまがそうです。
雅子さまは一般の人ですから、今まで自由に行きたい時にコンビニや本屋や友人の家などに行けたのに今は実家に帰るのさえ自由ではありません。
おそらく実家に泊まる事は一生できないのではないでしょうか。
まるで今NHKで放送されている篤姫のように大奥に入ったら一生そこから出られない、そんな感じに思えます。
私が雅子さまのような環境に閉じ込められたら気が狂いそうになりそうです。
同じく独房にずっと閉じ込められていると色々な拘禁症状が出てきます。
環境に適応できない為に出てくるものですが環境が異常でしたら誰もが適応出来なくてこのような症状(適応障害)が出てきます。
2.しかし、あなたの過去や今の環境が上記のような誰でもおかしくなるような特殊な環境でなければ、環境の問題ではありません。
例えば、新入社員のA君とB君が一緒に失敗をして一緒に部長に怒られたのにA君は胃が痛くなるほどストレスを感じてB君は全く平気だったというような個人差があります。
では、このA君とB君の生い立ちは大きく違うのでしょうか?
そんな事はおそらくないでしょう。
同じ日本人ですから、同じような幼稚園や小学校、中学校、高校、大学、と進み、今は同じ環境の会社にいるのです。
環境の大差はないはずです。
精神分析をすれば色々な原因の仮説が成り立ちます。
しかし、ストレスを異常に感じるA君を精神分析をして、ストレスを異常に感じる原因の仮説を数多く上げても何も変わりません。
言える事は、色々な原因がからみ合ってストレスを異常に感じる考え方になったのです。
A君が楽になるには、ある程度の精神分析はA君が納得する為には必要でしょうが、ストレスを異常に感じる考え方になっているのは確かなのですから、楽になる為には、この異常にストレスを感じる考え方をB君のような考え方に修正すれば楽になるのです。
このケースでは、間違いなく精神分析をするだけでは楽になりません。
現在の心理学では、感情を変える事は出来ないが感情は考え方から発生しているのだから考え方を変えれば感情を変える事が出来るという考え方です。
これを実行しているのが、認知行動療法、です。