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医師の診断に関して よくある質問シリーズ10

2008年05月30日 | 心理療法ハッピーライフ
医師の診断に関して よくある質問シリーズ10


2008年5月30日(金)
ハッピーライフ、矢野裕洋


今日は、心理療法ハッピーライフの矢野裕洋です(笑)。


精神科や神経科、心療内科の医師の診断を気にする方がいます。

例えば、
「A病院ではうつ病と診断され、B病院では不安神経症と言われ、C病院ではパニック症と言われました。私の本当の病名は何でしょうか?」
とか
「私は色々な病院や色々な心理療法で覚えきれないほどの病名や症名を言われています。大変な事になっているのでしょうか?」
などです。

答えは、
「ご心配いりません。」
となります(笑)。

理由は、心臓病だとか肝臓病、高血圧症などの本当の病気とは根本的に違うからです。

心臓病を肝臓病と診断されたのでは大変になりますが、うつ病を不安神経症やパニック症と診断されても大丈夫なのです。

念の為に、私は医師ではありません。
医学ではなく心理学の専門家です。
しかし、現在は科学の垣根が近くなり重なるようになりましたからこのような発言をしているとご了解下さい。
ちなみに科学の垣根が重なっているという例は、DNAの研究は医学だけではなく農学などでもされています。
同じく、心のトラブルのケアの方法は医学だけではなく心理学でも研究されています。
よろしいでしょうか。

では、本題に戻りますが、何故、うつ病を不安神経症やパニック症と診断されても大丈夫なのかと言うと、

医師にうつを強く訴えればうつ病に、不安を強く訴えれば不安神経症に、うつや不安よりもパニックの事を医師が強く感じたらパニック障害に、場合によっては意図的にうつ病という病名を使わないようにしている医師もいるようです。

本当の病気は心臓病だと心臓の機能障害、肝臓病だと肝臓の機能障害ですが、心の病気は機能障害ではなく症状に付けられているだけだという事です。

ですから、病名や症名は違っていても同じような薬が出されているはずです。

そして、医師は毎回、薬の効き方をチェックしますから効きが悪ければ量を増やしたり薬を変えたり調整します。

ですから、病名や症名はあまり気にする必要はありません。

それよりも、重要な事は、医師に症状を的確に伝える事です。

医師と心理療法の違いの一つは、心理療法はじっくりとお話を聞きますし必要な事は聞き出しますが、多くの医師は短い時間しか取りませんからあなたが的確に症状を伝えなければ適切な薬が出ません。

医師の診察前に伝える事を整理しておく事をお勧め致します。


そして、適切な薬で症状を抑えながら、心理療法で原因のケアを平行して行く事をお勧め致します。

医師の投薬治療と心理療法は両輪のような関係です。

例えば、頭が痛い時、頭痛薬を飲んで症状を抑えて、その間に頭痛の原因をケアするよう感じです。

お分かり頂けましたでしょうか?