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対人緊張、対人恐怖、神経症、うつ病、等の心理療法、認知行動療法、人生勉強療法。電話、スカイプでも通院と同じように治ります

病気という名の甘い誘惑

2009年03月10日 | 心理療法ハッピーライフ
病気という名の甘い誘惑
対人緊張、神経症、うつ病で困っている人たちと家族に


2009年3月10日(火)
心理療法(認知行動療法)ハッピーライフ、矢野裕洋


突然ですが、皆さんは甘やかす人たちは本当に良い人だと思いますか?

学校の勉強をしたくなければしなくても良い。
学校に行きたくなければ行かなくても良い。
欲しい物は何でも買い与える。
我慢をさせない。
好きな物だけ食べて嫌いな物は食べなくても良い。

など、甘やかされて育った子供は、甘やかされている時は甘やかす人を選択しますが、結局は自分自身が困ります。


今、同じような状況が精神疾患の世界でも起きています。

対人緊張症(対人恐怖症、社会不安障害とも言う)、神経症、うつ病などは『病気』という考え方を医師がどんどん広げれば広げるほど自助努力をしない、病気に甘える人たちが増えて来ています。

念の為に、
私は医学と喧嘩をする気はありませなから、対人緊張症(対人恐怖症、社会不安障害)や神経症、うつ病は結果に焦点を当てると、日常生活もままならない状態ですから『病気』でも良いと思いますが、通常の体の病気とは根本的に違うという事を言い続けて来ました。
体の病気はウイルスや細菌、遺伝や生活習慣、薬物、老化などが原因です。
しかし、対人緊張症(対人恐怖症、社会不安障害)や神経症、うつ病の原因は一部の例外を除けば、ウイルスや細菌、遺伝や生活習慣、薬物、老化などではありません。

体の病気と精神疾患の大きな違いは、冷蔵庫やテレビの故障とパソコンの故障との違いがあるのです。
冷蔵庫、テレビ、パソコンともに電気屋さんで一緒に売っています。
しかし、冷蔵庫やテレビは『ハード』の故障しか存在しませんが、パソコンは『ハード』の故障と『ソフト』の故障の二つの故障が当たり前ですが存在します。

例えば、パソコンにコンピューターウイルスが侵入してパソコンの調子がおかしくなってもパソコン本体の『ハード』は故障していないのです。

医師は体の専門家ですから、『ハード』から見た見解を主に言います。
しかし、精神疾患は『ハード』と『ソフト』それに『環境』と『その人の思想』などが入り組んで社会適応できないという現象ですから、時代や国が違うと精神疾患だったり正常だったりもするケースがあります。
★ この『ハード』と『ソフト』それに『環境』と『その人の思想』などが入り組んで社会適応できないという現象に関しては近々このブログに書きます。


私がここで言いたい事は、過去のブログで書いている通り、その人の『素質』の問題はありますが、人生勉強の『素質』がないといっても人間は集団生活をしなければ生きて行けない動物なのですから、がんばって人並み程度の人生勉強が出来るようにならなければ生きて行けないのに、対人緊張症(対人恐怖症、社会不安障害)や神経症、うつ病は『病気』という甘やかされる考え方がここ20年ほど医師のがんばりで常識になって来ました。

以前も書きましたが、私が若い頃は対人緊張は病気などという発想も鬱という言葉は知っていましたがうつ病という言葉もなかったと思います。
ましてや、神経症などという言葉は一般の人間は全く知りません。

しかし、その当時の私達は『病気』という概念はなくても人付き合いや不安の処理など今の人たちと同じように悩んでいました。
ただ、大きく違う事は『病気』ではなく『精神修養』が足りないからと思い、偉いお坊さんが書いた本など色々読んでいました。

言い換えれば、人付き合いや不安の処理などが出来ずに苦しんでいても『ハード』の故障とは全く考える事はなく『ソフト』をもっと良いソフトにしなければいけないのだとがんばっていました。

2月に放送されましたうつ病のNHK特集を見て初めて認知行動療法という心理療法を知った人も多いと思います。
国が違えば常識も違って来ます。
日本ではうつ病は『病気』、それだけですから医師に治してもらうだけという考え方の人がほとんどですが、テレビでご覧になったようにイギリスでは国を挙げてうつ病治療に認知行動療法を使っています。
認知行動療法は心理療法ですから、強制的にうつ病を治す力はありません。
しかし、『悲観的に考える思考パターン』をうつ病患者がセラピストと一緒に考え努力して間違っていると気づき、正しい思考パターンに修正する事でうつ病は治って行きます。
うつ病は『ハード』の問題もないとは言いませんが主な問題は『ソフト』の問題なのです。

実際に、私の約15年間の心理療法のセラピストとしての臨床経験(実際の症例)を根拠にお話をしています。
くどいですが、私は思いつきなどで発言をしているのではなく、約15年間のセラピストの経験から発言をしています。

対人緊張症(対人恐怖症、社会不安障害)や神経症、うつ病のほとんどのケースは『ソフト』の故障ですから『間違った思考パターン』を『正しい思考パターン』に修正すれば抗精神薬を飲む必要はなくなり治ります。

しかし、『精神疾患は病気』という考え方が更に広まっているようで、自分の思考パターンを修正しなければいけないという事は分かっていると言いながら、何も努力をしない人たちが出てきました。

昨日も書きましたが、
『貴方の周りにいる人たちはあなたと同じ人間だと受け取る事が最低限必要だ』
といくらお話をしても、人事のように、
『そうなんでしょうが、思えませんね』
『思おうとしても考えられません』
『私なりにはがっばっているつもりですが楽になりませんよ』
という感じで自助努力を本人はしていると言いますがしない人たちが増えて来ました。

彼ら彼女らは、『病気という名の甘い誘惑』を受け取っているのです。
病気だから仕方がない。
病気だから自分は全く悪くない。
自分は悪くないのだから努力する必要はない。
病気になってついてないだけ。

甘やかす人たちは責任を取りません。
将来、日本の常識がイギリスのようになって医師に
「何で病気だから薬を飲むだけで良くなると言ったのか? あなた(医師)の言う通り薬を飲み続けても良くならないで何年も何十年も無駄にしてしまったではないか。本当は病気というより考え方(思考パターン)の問題だったのじゃないか!」
と言っても医師はおそらく全く責任を取りません。

自分の心身は自分で守るしかないのです。

余談ですが(SFですが)、
このまま医師の考え方が常識になり続けたら
『数学が出来ないのは病気』
『英語が出来ないのも病気』
となるかも知れません。
対人緊張症(対人恐怖症、社会不安障害)や神経症、うつ病は人生勉強が出来ない結果ですから。
『素質が足りない』=『病気』となれば何でも病気になってしまいます。

有り得ない話ではないと思います。
例えば、裁判所の常識と一般人の常識が違うので裁判員制度を導入したのと同じで、医学も一般の常識から掛け離れ始めていますから、昔は病気ではなく考え方の問題だと皆が思っていた事が、いつの間にか『病気』になっています。
うつ病は自殺などの自損他損の可能性がありますからまだ病気でも良いと思いますが、対人緊張で先生に当てられて教科書を緊張して読めないのも社会不安障害という病気とするのは心理学の立場と一般人の立場からするとおかしい話です。


最後に、私は、対人緊張症(対人恐怖症、社会不安障害)や神経症、うつ病の人たちはサボっていると言っているのではありません。
誤解をしないで下さい。
対人緊張症(対人恐怖症、社会不安障害)や神経症、うつ病は『病気』という体の病気と同じ概念が常識になると元々人生勉強が苦手な人たちですから更に自助努力をしなくなる可能性を問題提起しました。




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私は世の中の精神疾患に関しての「社会意識」を修正して行きたいと思っています。




明日は新しい内容で書く予定です。




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