熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
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銭形平次と松平長七郎

2011-06-20 06:16:42 | 文章
6月20日(月)、曇り。

先ほどまで雨が降っていたようで、窓ガラスには雨粒が残っています。
相変わらず今日も曇りですが、空は少し明るくなってきました。

今日の表題の二人は、小説上の人物ですが、共通点があります。
銭形平次は、投げ銭。
松平長七郎は、投げ駒。
二人は、これらを「礫」という武器にしている点が共通と言うことです。

ところで、駒が武器になりうるのかと言うことですが、これが「象牙の駒」なのですね。
象牙なら堅くて重く、その上に角張っている駒ならより効果的。
当てられたら相手はタジタジでしょう。
因みに、象牙の比重は、ほぼ2。
碁石の黒の方が重いですが、小説「徳川将棋秘帳」の作者は、きっと将棋好きだったのでしょう。

今もそうですが、江戸時代はかなり高価なものでした。
古い根付けなどは、三味線の古いのを使って造られたものも多いと言うことだったようです。
現在はリサイクルが流行り言葉ですが、当時は、当たり前のことだったのですね。

象牙のニセモノも多く作られています。
象牙の粉をあるものに混ぜて接着剤として、高温で焼き上げる。
そうすれば、象牙紛いの人形が出来たり、根付けが出来る。
これは昔から、大陸辺りで造られているそうで、やわなプロは迷うものもあるとのことです。

今ではアンティークとなった「セルロイド」も、象牙代わりに開発されたものだったとか。
セルロースと何かとを混ぜて、開発したものらしく、「ヘー」。

ではこの続きは、またに。



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