熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
残部僅少、注文受付中。

目次

作品 文章 写真 販売品

ご先祖の縁

2015-07-23 06:05:59 | 文章
7月23日(木)、曇り。

今は止みましたが、夜中は大雨。
気温も低下。

ーーーー
昨日は、三重県より3人のお客様。
内お一人は、何でも小生に会いたいと言うことでした。

話題の中心は、ご先祖の縁。
と言うことで、幾つかの古い品をご覧いただきました。

先日の服部さんに続いて、昨日の藤田さん。
いずれも、尾崎さんの引き合わせに感謝感謝。

ーーーー
コメントに「拭き漆」の問い合わせ。
その返事。

拭き漆は、駒づくりを始めた頃に、一度はやってみたい衝動にかられるモノかと思います。
拭き漆をすることで、深い色の木地になるからです。

ですが、駒には本当にそれでよいのでしょうか、という疑問が。
出来上がった時は綺麗でも、使っているうちに、角の辺りが禿げてくる。
盤に角が当たって、禿げてくることになります。

また、ある時、兵庫県のある方から「ある作者の盛り上げ駒を2組持っているが、使っているうちに見にくい瑕が目立ってきた。どうしたらよいか」という相談を受けました。
「誰の盛り上げですか。その作者が生きていれば、直接相談したら良いのに・・」と、言いました。

その後はどうなったかは知りませんが、詳しく聞くと「駒の表面が爪痕で、斑模様になっている」。
つまり、使っているうちに、爪痕がへっこんで漆が残り、周辺の表面の漆がだんだん禿げて薄くなった。
使う内に、だんだん化けの皮が。

ブローチなら、拭き漆はGOOD。
しかし、将棋の道具である駒には、拭き漆はNG。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

駒の写真集

リンク先はこちら」 http://blog.goo.ne.jp/photo/11726