熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
残部僅少、注文受付中。

目次

作品 文章 写真 販売品

米長伊甫泰さんの本

2015-07-09 05:29:21 | 文章
7月9日(木)、曇り。

南に台風9号。
10号、11号も続いているようです。
今後に要注意。

ーーーー
昨日、「本」が届きました。
タイトルは、「伊甫の多趣味な半生と救国提言(三元社)」。
送り主は、故米長永世棋聖の長兄・泰さん。
著者名は、「米長伊甫」。

はてさて、と思いながら拾い読みすると、
「伊甫」は、いすけ。
どうやら同家代々に受け継がれた名前。
ソレを長男の泰さんが受け継いで「米長伊甫泰」。

本は240ページほど。
その米長伊甫泰さんの生い立ちから、最近までの生きざまを綴ったモノでした。

泰さんとは、「日本国際文化センター・日本文化としての将棋」研究会で出会いました。
今から20年近く前に、東京大学名誉教授・尾本惠一先生が主宰されていた研究会です。

会には木村義徳八段、米長泰さんのほか、約20人の集まり。
小生は、面白さうな研究会だと思って押しかけ、オブザーバーとして参加。
メンバーの大半は、東京大学将棋部出身の学者肌の人が多かった。

本にはその時のことが、触れてあります。
その時、泰さんは秋田高専の教授でした。

泰さんは、毎回の研究会へは、秋田から奥様の恵子さんを伴って京都へ。
研究会に出ている間、奥様は別行動で京都巡りをされとぃたそうです。
ある時は、ご夫婦で小生宅へも足を延ばしていただきました。

駒は「白檀」が希望と言うことで、その良材を求めた時の事も思い出しました。
あれこれと現物を取り寄せても細いなど、小生自身が満足するモノは中々見つかりません。

最終的には、直径20センチ余り、長さ2尺ほどのインド白檀の原木の一級品。
それを半年後に京都のお香屋さんで見つけて、購入。
駒にしました。

今もそうでしょうが、当時インドでは輸出規制があって、原木は輸入出来なかったようです。
それで、購入した原木には、何か浅い彫刻が施されてあり「加工品」として輸入されたものでした。

白檀はこれほどの大きさになると、周りの白太に対して中心部は樹脂が濃い赤味材。
その赤味の部分で駒に出来たのは、やっと2組のみ。
その内の1組を、米長家に納めさせていただくことができました。

今回は本が届いたと言うことで、久しぶりに電話。
確か、小生より7歳ほど年長。
ますます、元気なご両人でありました。

「三元社は、尾本さんとの『日本文化としての将棋』の出版社。何部出されたのですか」。
「1000部。熊澤さん、また駒の本を出して下さい」と、激励をいただきました。


















コメント (1)
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駒の写真集

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