熊澤良尊の将棋駒三昧

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興味深い薩摩ツゲ、御蔵島ツゲ、雲南ツゲの3体、物性比較

2020-03-28 07:14:21 | 作品
昨日、若手で駒づくりに勤しんでおられる福井県在住の神戸さんから、大学に依頼中だった「薩摩つげ、御蔵島ツゲ、中国雲南ツゲ3体の物性比較の結果が出てきた」という電話連絡をいただきました。
この話は数か月前から聞いていて、物性分析がどんな形で結果が出るのかと、大いなる興味を持っておりましたし、「結果レポートのコピーは郵送する」とのことで、今は楽しみに到着を待っております。

なお余談ですが、10年くらい前、水無瀬神宮にある400年余り前につくられた水無瀬駒を、島本町が町の第一号歴史的文化財に指定するにあたって、物性分析を奈良大学に依頼して行ったことがあります。
その詳細データを小生ももらった中に、駒の表面から「動物性有機物」が検出された分析結果が示されていました。
おそらくは、漆のにじみを抑えるための目止めとして、膠(牛の髄液などから作るゼラチン)を使ったのではないかというのが小生に見方で、これが400年を経た現在で立証されたように思います。


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