2月16日(木)、曇り。
今日は、今泉さんの本を見ていての関連事項です。
本の中に「駒型」について、述べられています。
先人の意見として「あの5角形の駒形は、墓などで見られる先がとがった板碑や絵馬などから形作られた」とする見解が紹介されているのですが、別の見方もあると思います。
そして、古い出土駒に見られる「駒の形」に関してですが、前提として触れておきたいこともありますので、以下、私なりの見解を述べさせていただきます。
古い出土駒には、同じ5角形でも縦に長いものが多いですね。これはどういう理由であるか、少し考えてみます。
それは、素材の種類と物性が直接的に関係しています。
即ち、それらの出土駒は、杉材などの針葉樹で作られたものだからで、針葉樹は縦に濃い木目が通っていて強く、横方向には脆弱で割れやすいという物性があります。
ですので駒の形で幅を広くすると、使っていて小さな力でも割れやすい問題が生じます。逆の言い方をすれば、幅が狭いと割れにくいということで、それが第1の理由でありましょう。
一方、そのような古い出土駒が作られた時代(例えば平安時代)、駒は針葉樹ばかりで作られていたのかどうかです。今の駒のように、ツゲ(広葉樹)駒は、無かったのでしょうか。そのことについて考えてみます。
少し、長くなりました。
もう少し続けたいのですが、この続きは、また夜にでも。
2月15日(水)、曇りがち。
今日は寒さがもどって、一時、雪がちらつきました。
本日、今泉忠芳さんから「本」が届きました。
タイトルは「日本将棋の起源集成」とあります。
今泉さんの本職はお医者さんですが、将棋の歴史についても深く探求されておられて、本は、1995年から10数年間、「将棋ペン倶楽部機関誌」に研究成果を出稿されていて、そのおよそ150ページをまとめたものです。
早速ザーッと通読しました。
幅広い史資料から、将棋の歴史に関するものを取りあげて論考された労作です。
例えば、出土駒に関しては、山形県酒田市から出土した「兵」の酒田駒について数ページ。その画像は表紙にも出ているモノですが、それが現存する最古の駒として取り上げており、私も同様に思っております。
と言いますのは、多くの方はおそらく、奈良から出土した「興福寺駒」が最古の駒だと学習しているのではないかと思います。しかし私は、それは間違いだと考えているのです。
すなわち、「興福寺駒」は天喜6年でしたか、11世紀の駒であり、対して「酒田J駒の兵」の駒は、9世紀に作られて11世紀初期まで存在した城輪ノ柵(キノワノサク)遺跡から出土しているモノです。しかし、酒田駒は1枚のみで、興福寺駒のように年代を特定できる副出土品もないので、やや押しに欠けるのです。
一方、興福寺駒(17枚、プラス数枚)は、奈良の橿原考古学研究所による将棋に関心が深い人の発掘であり、しかも副出土品による裏付けある駒としての主張と論考にも強みがあって、これを「最古の駒」としての主張を押し出すことで、それを正しいと思い込む人たちが多いのも事実なのですが、私はかねてから大いなる疑問符を持っております。
話が長くなりました。
今日はこの辺りで終わりにしますが、将棋に関する事柄で、この世の中、結構、間違っていることも多いというのが、私の感想で、今回はその一端ではあります。
興味がお有りの方、この本をご覧いただいてはと存じますが、問い合わせ先は、著者ご本人か、将棋ペンクラブ事務局にお問い合わせください。
2月14日(火)、曇りがち。
そう寒くはありませんでしたが、昼頃、雨混じりに
霙と霰がちらっと降りました。
仕事は、久しぶりの「空蝉」に着手。
自らの筆跡文字ですから彫りも快調に進みます。
ところで、先日のNHK将棋。録画して昨夜、観ました。
AI評価は左に右に行ったり来たりと、204手の大熱戦。
見ごたえ充分すぎでしたが、双方入玉模様にはAⅠもついて行けなかったようでした。
結果は、佐々木勇気さんの勝利。
今晩、もう一度見ようかな・・。
そんな心境です。
2月12日(日)、晴れ。
夕刻4時時点の気温は18℃。 春を思わせる陽気でした。
今日も仕事はいろいろ。
その中で、只今制作中のもう一つの雛駒。
肉筆の書き駒です。
書き駒の場合、どんな仕上がりの文字になるかは、出来上がってみないと未知数であり、どんな文字にするかを書くたびに思案しつつ、 何時もは裏の文字から書き始めるのですが、今回は先に「玉将・王将」と、見本とする「歩兵」を先に書いてから、裏の文字を書き始めました。
映像の文字は数日前に書いたものですので、漆は固まっています。
今日のNHK将棋は、録画で、夜に見る予定でいます。
2月10日(金)、雨。
この時期、確定申告の作業を開始しました。
作業には一週間程度かかりそう。出来れば2月中に申告を終えたいと思っています。
王将戦第4局。
羽生挑戦者が勝利して、2対2のイーブンとのニュース。
いよいよ世間の将棋ファン最大の関心事、これからの展開が楽しみです。
ところで、新年度からはインボイス制度が始まるニュースもあり、どうしたものかと戸惑っていました。
それで、近隣の税務署に聞きました。
「IT化もできない零細事業者でも、インボイス制度の採用は必須なのか?」ということをです。
アレコレ聞きましたところ、結果は「事業者の判断」ということで、ポイントは、取引先がそれを求めるかどうかということでした。
ヤレヤレ、そうでしたか。
こちらの取引先には、電子的インボイスを求めるところがあるかどうかは分かりませんが、少しは安心しました。
それにしても、今までの紙の伝票では、なぜいけないのかです。
その理由についての答えはもらえませんでした。
2月9日(木)、晴れ。
錦旗の雛駒。表裏の全容写真。
ピントが少し甘いですが、掲載しておきます。
左は、桐製の駒箱、中箱に底には柄物の布(西陣織)を敷いています。
カリタス、その4。
カリタス小学校へは、この年、二学期から三学期の発表会を含めて、都合四回訪問しました。
毎回、屈託のない30数人の四年生、女の子に囲まれて幸せなひと時でした。
萩原先生とは、ハガキのやり取りなど交流が続いています。
以上、およそ60ページありました。
長文を読んでくださった方、ありがとう、お疲れ様でした。
映像の続き。
なお、文中の駒野さんは将棋連盟職員(将棋マガジン担当)で、女流棋士・大庭美夏さんお二人をカリタスにお誘いしました。また、真田圭一さんは当時六段で後に理事を務められました。
記事はまだまだ続きがあります。
2月8日(水)、曇り。
本日の映像は「錦旗・盛り上げで作った雛駒」。
盤とのバランスが見られるように、実物サイズの枡目(一枡約22x20ミリ)の上に、並べてみました。
カリタス小学校、総合学習「駒づくり」。
その経緯が綴られています。
まだまだ続きますが、今日はこれまで。続きは後ほどに。