ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

流されて

2006-05-10 12:19:44 | 日記・エッセイ・コラム

ブログしばらく冬眠状態でしたが、今朝ふと 黒いアゲハチョウが瞼の隅をよぎり、夏の到来を知らされました。    時間の帯に跨って流れ星のように流れていく自分。もう還暦を過ぎたというのに、世の中の事・人間の事さっぱり解からないまま、どこかへ向けて流されていく。   そうして解からないまま日がな、猫などと戯れ合い、腹が減ったら飯を食い、眠くなったら蒲団に潜り込み、夢の中でモンローと逢引きしたり、ノンちゃんになって空を飛んだりしている。  こういうのを世間では「馬齢を重ねる」と言うそうですが、その言い方は懸命に走っている馬たちに申し訳ない。 人間は万物の霊長などと驕り高ぶって、愚かしい事を他の動物たちの姿に譬えてしまう癖があります。しかしどうでしょう、ほんとうにかれら動物たちよりも人間の方が賢いと言えるでしょうか。 毎日起きている子殺し・親殺し・一家皆殺し・・・・こんな残酷なことを馬や猫がやるでしょうか。 「畜生以下」などという言葉は「人間以下」という言葉に置き換えるべきで、人間ほど残忍な生物はいない。昨日、母猫が流産した仔猫をくわえてきた。動かなくなってしまったから助けて・・・母猫の眼がそう言っているようでした。