「愛国心」という言葉を堂々と使えない国が、果たして今日の世界のどこにあるだろうか。「愛国心」が戦争に繋がってしまうなんて、今日、誰が一体考えるだろうか。慎重であることは悪い事ではないが、日本人の精神の問題を政治的駆け引きに使われるのは残念である。私たち日本人は愛国という文言にトラウマになってはいないだろうか。 自己本位ばかりが罷り通り、公徳心の欠如している日本人にこそ今、必要なのは「愛国心」ではないだろうか。愛国は決してファシズムではない。自国の文化・伝統に誇りを持ち、その伝統や文化を汚さぬよう言動に慎みを抱くことが「愛国心」である。 その心は郷土愛にも通じ、美しい郷土の山河を愛し守ることに繋がっていく。 あちこちの森林はゴミ捨て場と化し、節操の無いポスターや看板で町は汚れ放題。そのような荒廃した環境の下で育った人間たちが、不正と欺瞞と暴力と無関心を増大させている。愛国心を失った現在の日本人の姿である。