ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

わが糞闘記/part2

2007-05-04 12:16:45 | 日記・エッセイ・コラム

○月○日 
      『清拭』

微笑みの真意を正確につかむのは難しい。

ドアのところで振りかえる婦長さんの微笑み、
そっと眠剤をくれる秋田系美人の微笑み、
足を洗ってくれるグラマラスな準看護婦の微笑み
どれもうるわしく意味ありそうで
ぼくは直視できないのであります。

朝の光りと彼女たちの微笑みを一身に浴びて
ベッドの上で丸裸。
あっちへごろり、こっちへごろり
彼女たちの意のままに転がされ
あっち拭かれ、こっち拭かれ
哀れ、手で隠すこともままならない。
・・・・無防備の何と情けない姿よ。

危ない場所のすぐ近くを拭かれながら
身をこわばらせながら
ふと、あることに思い当たった。

恥ずかしさと嬉しさは紙一重、
その感情の源は同じである と。
つまり
初めての夜がとても恥ずかしいのは
実はとても嬉しいからなのだ と。

     つづく