高原山という里山の奥で採れた竹の子を頂く。
毎年この時季になると
あさ掘りの新鮮なものを届けてくれる。
ゆたかな腐葉土の環境が適しているのだろう、
とても柔らかく香りがあって美味しい!
わざわざ京都の料亭まで出かけることもない。
てっぺんのところはワサビ醤油と吸い物で戴く。
真ん中は竹の子飯、
下の方は肉じゃがに使う。
テンメンジャンを絡め中華風もいい。
日本人はパンダと同じ、竹を食べていると
外国人の眼には奇異に映るようだが
〈 旬しゅんを食べる 〉
季節に敏感な日本人のこの繊細な雅趣は
なかなか理解されないと思う。
見えないものを観る
聞こえないものを聴く
味のないものを味わう・・・・
これらは、わび・さびの世界にも通じる日本の文化であり
日本人の奥深い感性(情趣)である。
「美しい国、日本」とは
この感性を取り戻すことではないだろうか。
雨上がる竹の子飯の炊けるころ やす