ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

おお、ナミダサマ

2008-05-15 14:53:28 | 日記・エッセイ・コラム

ものもらいの治療ついでに
他の眼病について検査して貰ったが
白内障、緑内障異常なし、
目の疲れはドライ・アイが原因であった。
検査紙に泪が溜らない-------
三流のテレビドラマに泪を流したりするのに
肝心な時にはパサパサ乾いている。

涸れてしまうほど大量の泪を
人生の中で流したことあっただろうか。

ミャンマーのサイクロン、四川省大地震、
悲惨な災害現場の映像がリアルタイムで流れてくるのに
泪が出ない。
胸に迫るものはあっても、どうしたことか泪が流れない。
目だけではなく心までもがドライ・ハートになってしまって
ぼくはきっと冷淡な人間なのかもしれない----
などと思ったりもして。

ナミダはアミダサマの化身。
いつもは心の奥底におわして、静かに見守ってくれているが、
ときに瞼から現われたあとは
五月の空のように何もかもが清々しくなる。

 「目は心の鏡」 
心の有りようが目に表われる。
心が怒っているときは目つきも険しくなり
心が悲しんでいるときは目に憂いの陰があり

ドライ・アイとは、きっと心が渇いているのだ。
いつの間にかナミダサマが何処かに行ってしまったのだ。

   
ひとと居てことば少なにサングラス   やす