ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

虫けらのように

2008-05-22 10:50:56 | 日記・エッセイ・コラム

昨年のシロアリ掃討大作戦から、かろうじて生き残った一群が
この陽気につられて這い出してきた。
早速、業者に来てもらったが、生殖機能が破壊されているので
これ以上は殖えないということであった。
それにしてもこの逞しい生命力------!
彼らにエールを送りたい気分にもなる。

人間の生命が虫けらのように扱われている。

「誰でもいい 人を殺してみたかった」
 通り魔殺人の理由である。
「面白いので皆で殴り殺した」
 ホームレスの老人をを襲った少年の理由である。
「育てるのが面倒になって------」
 我が子を殺した母親の理由である。
「いちいちうるさいので------」
 親を殺し家に火をつけた理由である。
「別れたいと言ったので-----」
 恋人を殺した男の理由である。
「遊ぶ金が欲しかったから--------」
 タクシーを襲った理由である。

いとも短絡的な理由で人間が人間を殺してしまう
その理由の理由はどこにあるだろうか?

母乳を与えない、食事はコンビニのファーストフード、
----------「ぬくもり」を知らないまま育つ。
受験とファミコン、
----------「絆」を知らないまま育つ。
大人たちにはびこる欺瞞、
----------「信頼」を知らないまま育つ。
学校という格差社会、
----------「希望」を知らないまま育つ。

一方では、ナチスのやった「選別」を彷彿させるような
弱者抹殺という冷酷な政策がつぎつぎ生み出されている。

  
 新茶注ぐしづく大事に大事にな   やす