「熱い風呂にはいると急激な血圧変動を起こし危険」
専門家の勧めに従い
それまでの43度から41度に下げた。
はじめはなんとも落ち着かなかったが
このごろは体が慣れてきてずいぶんと長湯になった。
しかし、長湯は溺死の危険もあるというので
フタを胸のところまで敷いて入ることにしている。
居眠りして前のめりになっても
顔がフタにぶつかるので溺れる心配はない。
・・・・・歳をとるということはそういうことにも気を配らねば。
風邪引かせまいと
幼いころは熱い湯に百まで数えさせられた。
そうでないと出してもらえない。
八十を数えるころには意識はもうろう、
冬場の入浴はゆで蛸のようなものであった。
ところで身に付いた習慣というものは
なかなか消えることがなく
今も首まで浸って
数をかぞえている自分を発見することがある。
・・・・・九七、九八、九九、ひゃーく!
道問へば真っ直ぐゆけと黄水仙