ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

猫の恋

2011-02-25 11:24:43 | 日記・エッセイ・コラム

このところ寒さがやわらいできて
いちりん又いちりん、梅の花がほころび始めた。
いよいよ猫たちの恋の季節・・・・

  あぁ ロミオさま!
   おぉ ジュリエット!
     ロミオさま! ジュリエット! あぁ おぉ あぁ おぉ

月光に濡れる塀の上が恋の舞台、
赤ちゃんのような声で一晩中求愛の歌がつづく。
 
うるさいなんて思わない、かつては僕も猫だった。

草つゆに裾をぬらし 霜を踏みしめ
非常階段を上ったり下りたり
西空に傾くあけの明星がとても大きく
ふりかえれば窓の灯がまだぼんやりと・・・・・・

時はうつろい流れ、
ドンファン猫は腰痛をかかえ炬燵の中で丸くなる。
姫の腹をくすぐったり 
寝ころんだままパンをかじったり
それでも時おり、がばっと思い立ったようにパソコンに向かい
抒情詩など書いているのは
未だに情炎がくすぶっているから・・・・・

     遠き日へこの身を運べ春一番