洗濯機が故障した。
ヘリコプターが降りてくるような大きな音をたてて。
「なんだい!この音は」
お隣さんが心配してやってくる。
電気屋さんに何度みてもらってもだめ。
幾つかの部品交換しても直らない。
ぼくは機械に弱いので一切手出しはできないが
モーターの軸が歪んでいるような
原因は単純なところにあるような気がしている。
きょうも今、電気屋さんがみている。
これで4度目である。
機械も人間も本来単純で済むものを
時代はあえて複雑なものにしてしまっているようだ。
40年ほど前、
初めてフォルクスワーゲンのオーナーになったが
単純明快。
あのようなシンプルで丈夫な車は他に知らない。
あんなにいいものがあったのにどうして
かくも複雑怪奇になってしまったのか。
科学技術の進歩とは
壊れたら直せないようにして
新品を買わせることだろうか・・・・
人間の手で大人しくさせられない機械を
作ってはいけない。
くず湯吹く豪雪の地を想いつつ