風はまだまだ冷たいが
障子に差しこんでくる陽光には
心なしか春の兆しを感じる。
きょう月曜、休館日。
日光翆園でランチを摂る。
相変わらずこの店だけは繁盛している。
帰りに老舗湯澤屋の酒饅頭を買う。
最近あんぱんを金谷ホテルと共同開発したようだが
いまいちぼくの好みに合わない。
発売にはもっともっと研究した方が宜しいと思う。
B級グルメもC級グルメも
メジャーになるには相当の研究を重ねている。
今や有名店の名前だけでは売れない時代。
ちなみに継母の作るタンサン饅頭(田舎饅頭)には
40年のキャリアが沁みついていた。
ビーフシチュウのデザートに
バッハを聴きながらタンサン饅頭・・・・・
暖炉では勢いよく薪が爆ぜ
客は不思議なミスマッチに酔わされた。
だが、油断大敵
殺到する注文に継母の手が回らなくなり
知合いの和菓子屋に委託したとたん
たちまち常連さんは引いてしまった。
美味いものの奥には心がある。
心の入ってないものは
どんなに形良く出来ていても人を魅了しない。
義理チョコの義理の一つも無かりけり