ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

ソファーと猫とベンベエと

2012-06-08 15:57:28 | 日記・エッセイ・コラム

姫シロさまが ぼくの愛用のソファーを占領している。

両手で頭を抱えてすっかり眠ったふり。
(まあ、猫の狸寝入りとは・・・・)
姫は常にテレビの前のこの一等席を狙っている。
ぼくがトイレに立ったり 
お茶を淹れに台所に向かうのをじっと待ちかまえていて
その一瞬の素早いこと。

気づかずに姫の上に座ることもあって 
そのたび 姫とぼくの双方が驚いて悲鳴を上げる。

姫は 
ぼくを主人とは認めていないらしく 
よって ベッドの上と同じように 
このソファーも自分の居場所なのであり
ぼくへの気遣いなど一切不要なのである。

無理に退かそうとすると機嫌を悪くさせるので
ぼくは 
ひたすら硬い事務用の椅子で 
姫が用足しに出て行くのを待つ。

つくづく 姫の寝顔を見つめながら 
ふと 「椅子取り合戦」など想い出し 
ネコもヒトも大差無いことに気づかされている。

        
ファックス来る蛍に逢いにお出でませ


ブルーな六月

2012-06-07 15:28:11 | 日記・エッセイ・コラム

深紅の撫子が離れの軒先で勢いを増し 
蔵の前を黒アリの群れがせわしく行き来し 
東の空では積乱雲が逞しく育っている。

 六月は
永遠の眠りから覚めて
僕が初めてこの世の父母と出会った特別の月。
ミッドウエー海戦の年であり 
日本が敗戦へと傾斜していく騒々しい時代であった。

 巷には五月病といううつ病の一種があるが 
僕は六月病という持病を抱えている。

 六月が来ると何かしら理由もなく憂鬱で
昭和十七年の生誕日へ一気にフラッシュバックする。
村の産婆さんに取り上げられたのだろうが
産まれたその時の状況を
詳しく聞いておかなかったので 
 
その辺りのことが気になり
誕生日が近くなるとブルーになってくる。
へその緒などもどうしたのか・・・・

 世の若いお母さんたちよ 
生れた時の状況は
子供たちにきちんと伝えておくがいい。
それこそが、
この世での親子の絆の第一歩であるから。

坐骨神経を病んでからは家に籠ることが多くなった。
そこで思いっきりリラックスしちゃおうと
夏物の作務衣(黒)をネットで注文する。
ところが後になって妻に知らされたのだが
作務衣は既に三枚持っているそうだ。

かくのごとく日々ボケていくのでありまして
そのうち嫁さんが欲しいなどと
妻に言いだしたりして・・・・


小梅

2012-06-06 14:01:58 | 日記・エッセイ・コラム

朝から雨模様のうすら寒い一日。

先日、庭木に殺虫剤を散布してもらったので
緑が一層濃くなっている。
根元には毛虫たちの屍骸。
害虫なんて理不尽な扱いを受けて
少々憐れにも思えるが・・・・。

さむいので昼食はなめこ汁を作る。
豚肉入りの熱々を啜ると下腹に元気が集まってくる。
何処かへ出かけたい気分でもあるが、
ワーグナーを聴きながら詩が一編生まれそうだ。

遠くの詩人から電話がある。
7月に朗読とライブショーを予定していると言う。
病から回復し健やかな声で何よりのこと。

お隣さんから今年初めての小梅を戴く。
一粒齧ると6月の青臭さが口中に広がる。

里山に住むくまねこさんが
自家菜園の野菜を届けてくれる。
ひさしぶりのお喋りだが
原発にはじまって原発に終わる。
スナックエンドウはバターソティーで戴く。

友人から絵画個展の案内状が届いた。
彼女もまた輝いている。

        
六月の妖しきほどの月明かり


ありがとう、トンイ

2012-06-04 10:34:30 | 日記・エッセイ・コラム

「トンイ」がいよいよ最終回を迎える。

17世紀後期から18世紀前期までの
李氏朝鮮を舞台にしたドラマ。
毎回はらはらさせられながら、
心うるうるさせられながら楽しんできた。

もう終わりかと思うとちょっぴり寂しい。
トンイと粛宗に感謝!
監督イ・ビヨンフンに感謝!
次の作品を楽しみに待とう。

BS放送の多くの時間が
韓国ドラマに占められている。
昨今の日本のテレビ界の劣悪な番組では
当然のことだろう。
何処もかしこも、相も変わらず
お笑い芸人を集めてわいわいがやがや
騒々しいだけの番組。

スポンサー企業はお金を出すからには
もっと社会性を鑑み、
内容をチェックし、
番組にもの申す責任があるのではないだろうか。

 芒種かな背びれの辺り痒くなる