行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

秋の七草その2、キキョウとナデシコ

2018-09-20 20:00:51 | 花,植物
昨日に続いての秋の七草、
オスキナフクハのキとナ、
今日はキキョウとナデシコを取り上げました。


キキョウ科キキョウ、
まだ、紫色のきれいな花をつけていました(9/12、神代植物公園)
山野の日当たりのよいところに育つ多年生草本、
自生株はほとんど見られなく、絶滅危惧種です。


秋の七草の一つですが
実際は6月下旬ごろから花が見られます。
上は7月中旬に写した白色のキキョウ、
園芸品として紫のほかに白色やピンク色などが開発されています。


キキョウ科サワギキョウ(9/10、長池公園)。
湿地でよく見かける野草、
すらりと伸びた茎に、青紫色の花が長い穂になって咲きます。


サワギキョウ、
切れ込みの深い独特の花形、
花色は紫と同じですが、花形はキキョウとはまったく異なります。
このキキョウは山野の湿地などで自生しています。


ツリガネニンジン。
この花も同じくキキョウ科の山野草です。


カワラナデシコ、
別名にヤマトナデシコ、
ナデシコ科ナデシコ属の多年草です。
秋の七草の1つであるナデシコはこのカワラナデシコのこと、
サッカー日本女子代表の愛称にも使われています。


日当たりの良い草原や川原などに自生しますが
開発などによる環境の変化で大きく減少しています。
写真は8月初旬の多摩川の河川敷にて、
自生ものと思われます。
この花も園芸用が流通しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の七草その1、オミナエシとススキ

2018-09-19 20:00:58 | 花と小鳥
オミナエシ、ススキ、キキョウ、ナデシコ、フジバカマ、クズ、ハギの頭文字を並べて、
お好きな服は(オスキナフクハ)、
秋の七草の簡単な記憶の仕方です。
今日はその中から、オとス、
オミナエシとススキをとり挙げました。


スイカズラ科オミナエシ。
天気もよく、背景もよいので、
その小さな黄色の花をアップに。


日当たりのよいところに生える多年草です。
秋の七草の一つで、
かつては里山に普通に見られたそうですが、
いまは自生しているものはほとんどなく、
みるのは公園などに植えられたものがほとんどです。


漢字で書くと女郎花、
今は女郎はあまり良い意味に使われませんが
かつては美しい人を意味していました。
なよっととした草姿が女性を連想させるようです。


スイカズラ科オトコエシ。
オミナエシの黄色を白色にしたような花です。
こちらは日当たりのよい山野にまだ普通に自生しています。
一説によると白の花を白飯に見立てオトコメシ(男飯)、
黄色の花を粟飯に見立ててオンナメシ(女飯)、
それが変じて、オトコエシ、オミナエシになったともいわれています。


イネ科ススキ。
草地に普通に見られる大型の多年草、
この花も秋の七草の一つに数えられています。
昔は中秋の名月にススキと月見団子を供えて、月見をしました。


ナンバンギセル。
主にススキに寄生する一年草の寄生植物です。
神代植物公園のススキの根元に花を見つけました(9/12)。


イネ科シロガネヨシ(神代植物公園にて)。
別名パンパスグラスまたは西洋ススキと呼ばれ、
高さが3mほどになります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヌルデの花

2018-09-18 20:00:30 | 花,植物
ウルシ科ヌルデ、
山野に普通に見られる雌雄異株の小高木、
羽状複葉の葉、葉の茎に翼が見られるのが特徴です。
9月初旬、ヌルデの小さな雌花そして果実を写しました。


この日は初秋の青空が広がっていました。
白い雲と垣根に絡まり咲いたセンニンソウの白い花が青色によく映えます。


同じような状況でヌルデの花、
白い花なのですが、
離れたところからは咲いているようには見えません。


そのヌルデの花序を近くから、
小さな白い花がたくさん、
オレンジ色の子房が見られますので雌花です。


花弁は5枚。
今回、雄花は写せませんでしたが
雌花と異なり、花弁がそり返り、雄蕊は花からつき出ています。


ヌルデの雌花、小さな虫がたくさん来ていました。


上の花からちょうど一週間後、
花が終わり、早くも子房が膨らみは赤くなっていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガマズミの色づき

2018-09-17 20:00:36 | 花,植物
9月の初旬、
にわかに秋らしくなり、
ガマズミをはじめ木々の実が色づきを見せていました。


公園に植えられたレンプクソウ科ガマズミ、
小さく青かった果実が少し膨らみ赤く色づいていました。


さらに赤く、膨らみのある実がありました。
これもガマズミです。


キミノガマズミ。
ガマズミの変種、実が黄色に色づきます。
実の付き方、大きさそして葉はガマズミと同じに見えます。


ミヤマガマズミ。
ガマズミに比べると実付きが少なく、
一つ一つの実はやや大きいように見えます。
ガマズミに比べると葉先が尖ります。


ニシキギ科マユミ。
早くも紅く色づき始めました。


ミツバウツギ科ゴンズイ。
袋果が赤さを増し、裂け、
中から黒い種が顔を出し始めました。


イチョウ、
雌株に果実(銀杏)が葉より前に黄色く色づいていました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

綱の上に

2018-09-16 20:00:34 | 昆虫
公園の林道に張られた綱の上、
赤とんぼだけではなく、
アマガエル、セミ、カメムシもいました。
そんな綱の上を写して見ました。


アマガエル。
典型的な黄緑色が綱の上に鎮座していました。
カエルが少なくなっていますが、
公園の林の草原の中、このカエルはよく見られます。


1匹はぼやっと輪郭ですが、
50cmほど離れての2匹のアマガエルが並んでいました。
この日はなぜか綱に何匹もののアマガエルが上がっていました。


緑に黒い斑入りの個体もいました。
綱の模様に似ているようにも見えます。
アマガエルは環境に因って体色が変化させることができるのです。


なぜかホウシゼミも綱の上に、
珍しい姿です。


アカスジキンカメムシの終齢幼虫、
綱の上を走っていました。
脱皮すると緑の地に赤色の帯模様のある美しい成虫になります。


背中にハートを背負うエサキモンキツノカメムシ。
こちらは蟻に追われて綱の上を逃げていました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リスアカネ、コノシメトンボ、マユタテアカネ

2018-09-15 20:00:04 | 昆虫
9月の初旬、
林縁の池の近くの木陰にリスアカネの雄、
そして、同じく林縁の木陰にコノシメトンボの雌とユタテアカネの雌を写しました。、
いずれも翅端が黒褐色斑のあるアカトンボです。


アカトンボの中でも最も薄暗い環境を好むリスアカネ、
林縁の木陰のヤブミョウガの果実に雄の個体がとまりました。
これはシャツターチャンスです。


平地から丘陵地の樹林に囲まれた閉鎖的な池沼によく見られるリスアカネ、
6月~7月に羽化しますが、羽化後も羽化水域の近くを離れることはなく、
成熟するまでそこに留まる活動範囲の狭いアカトンボです。


毎年、この時期、この場所、
林縁に張られたロープに少数のリスアカネ♂を見かけます。
しかし、他の場所ではほとんど見ません。


池の周りにいるのは雄だけ、
成熟した雄は綱の上に縄張りをつくり、雌が来るのを待っているようです。
近寄るといったん綱を離れますが、
またすぐにほぼ同じ場所にとまります。
雌は成熟しても赤くならず黄褐色のまま、
近くの草藪や木に隠れて生きているようで見つけることができませんでした。


同じ稲城市ですが、
上とは少し離れた林縁の綱の上にアカトンボ、
翅端に黒褐色斑、体色もリスアカネの雌によく似ますが、
胸部の模様からコノシメトンボ、その雌です。


コノシメトンボの雌、
眉斑があり、翅端の黒褐色も濃色です。


同じく、林縁の綱の上に見つけたマユタテアカネの雌。
このアカトンボも眉斑があり、翅端が褐色です。
コノシメトンボより翅端の黒褐色が淡く感じます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月のナツアカネ

2018-09-14 20:00:45 | 昆虫
暦は正直、
9月になり、涼しさが増し、
秋らしい陽気となってきました。
そして、林縁の木陰では
ナツアカネがしっかりと赤くなっていました(9/10)。


谷戸の林縁に写したナツアカネの雄。
草木の緑に赤色が美しく映えています。


平地や丘陵地の池などによく見られるナツアカネ、
これぞアカトンボと思える赤色をしているのは雄です。
アキアカネほど個体数は多くはなく、
大きさもマユタテアカネほど、アキアカネより少し小型です。


6月ごろ羽化するナツアカネ、
羽化後は付近の樹林の林縁や低山地に移動し、
体が成熟する秋まで、そこで摂食活動を行います。
未熟期は雌雄とも体色は黄褐色ですが、
成熟をむかえる秋、雄は全身が真っ赤になります。、


上とは異なる薄暗い林縁に写したナツアカネ♂。
これから、頭部と胸部が赤くなり、成熟します。


上とほぼ同じ林縁にて。
胸部の黒条、
腹部の四角形を呈する黒い斑紋から、
ナツアカネの雌です。


これもナツアカネの雌、
上のものより赤く、成熟が進んだ個体と思われます。


これもほぼ同じ場所に写したアカトンボ。
腹部下部に副性器の突起が見られるので雄です。
胸部の黒条からアキアカネと判断しました。
夏の暑い間は高原や高地で避暑をしているアキアカネ、
早くも平地に下りてきている個体がいるようです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マユタテアカネ

2018-09-13 20:00:53 | 昆虫
秋、アカトンボの季節です。
小型のアカトンボ、
マユタテアカネ♂が素敵な赤色になっていました(9/8)。


マユタテアカネの雄が
うまい具合にミズヒキの紅い花にとまってくれました。


少し角度を変えて、
ミズヒキの花とマユタテアカネの雄、
紅色の競演です。


顔面に明確な眉状紋が見られるので
マユタテアカネです。


マユタテアカネ、
雄は翅の付け根と腹部そして縁紋が赤くなります。
しかし、成熟しても頭と胸は赤くはなりません。
そして、付属器(尻尾の先)が上方へそりかえるのが特徴です。


マユタテアカネの雌。
雌は成熟しても赤化せず、黄褐色です。


マユタテの雌には、
翅端に黒褐色斑があるものと、
透明のものがいます。
黒褐色斑を持つものの方が多いようで、
今回は2匹とも黒褐色斑がありました。


少し高いところにとまっていたので下から。
雌にもしっかりと眉斑が見られます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

交尾

2018-09-12 20:00:06 | 昆虫
この夏に写した昆虫たち、
交尾を集めて見ました。
雌雄がいっぺんに見られます。


まずは蝶から、
シジミチョウ科ルリシジミ。
春早くから秋まで見られる蝶、
一年に数回の発生があるようです。


タテハチョウ科コミスジ。
大きい方が雌です。
光の当たり具合によるものですが
雌の翅、左右で色がずいぶん異なって見えます。


タテハチョウ科ツマグロヒョウモン。
真夏でも姿を現す豹紋蝶です。
他の豹紋蝶が減少する中、この蝶だけは増えています。


シオカラトンボ。
トンボには雄の腹部付け根に副性器があり、
そこに、雌の尾の先端がくっつき交尾をします。
その時、雄の尾の先端は雌の頭を押さえ、
2匹で円形になります。
シオカラトンボの雌は通称ムギワラトンボ。


オオシオカラトンボ。
シオカラトンボより雌雄とも濃色です。


クロイトトンボ。


ルリボシカミキリ。
午前中はバラバラで餌を探していますが
午後になると、生殖活動のため、倒木や伐採木に集まります。
下側が雌、カミキリムシも雌の方が大きいことが多いようです。


キマダラカメムシ。
互いに後向き、文字通りの交尾です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雌雄ショウジョウトンボ

2018-09-11 20:00:27 | 昆虫
真っ赤、赤とんぼより赤いショウジョウトンボ、
真っ赤なのは雄、
雌はオレンジがかった薄い茶色、
目立たないせいもあり、
雄に比べると見る機会が少ないのです。


頭から尻尾の先、足の先まで、
全身が真っ赤なショウジョウトンボの雄、
中国の伝説上の動物、能の演目でもあり、
真っ赤な装束で踊る猩々(しょうじょう)から、
そして、日本の伝統色である猩々緋からつけられたショウジョウトンボの名です。


全身が真っ赤ですが、
アカネ属ではないので、
アカトンボの仲間には入れてもらえません。


縄張りをはり、植物などにじっととまり、
他の雄が来ると激しい勢いで追い払います。、
それでも、とまっているときは近づいて撮りやすいトンボ、
思わずレンズを向けてしまいます。


思い切り露出をアンダーにして見ると
素敵な赤色に、マツダの車の赤色のように写りました。


ショウジョウトンボ雌、
地味なオレンジ色です。


雌は草茎や葉などに隠れるようにとまり、
じっとしていることが多いようです。


これもショウジョウトンボの雌、
まだ若い個体のようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする