行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ツバメとコジュケイ

2018-09-10 20:00:29 | 
8月中旬、ツバメとコジュケイを偶然写しました。


街中からいつのまにか姿が見られなくなったツバメですが、
河川敷のハリエンジュの林の中に
10羽ほどで低空飛行を繰り返していました(8/17)。


そろそろ南の国に渡る時期、
今年生まれた若い鳥も加わり、
家族で旅立ちの準備、訓練をしているようです。


なかなかとまらないツバメですが、
観察していると、一羽、二羽とハリエンジュの枝にとまってくれました。


電線や田んぼなどにとまっているのはよく見ますが
木の枝にとまる姿は見たのは初めてかもしれません。


美しいと言える鳥ではありませんが
喉元は赤っぽく、背中には青色が見られます。


公園道を歩いていると、
目の前を色彩豊かな鳥が横切りました。
コジュケイです。
春、大きな声で「チョットコイ、チョットコイ」とさえずります。


中国原産のキジの仲間、
大正時代、東京や神奈川で、
狩猟用として放鳥されたものが広がったとのことです。
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ツル草の花4種

2018-09-09 20:00:18 | 花,植物
8月下旬から9月初旬、
野道に写した晩夏から初秋の蔓草の花、
マルバルコウソウ、ヘクソカズラ、カガイモ、センニンソウの4種を集めました。
いずれも野花ですが、けっこう美しい花なのです。


ヒルガオ科マルバルコウソウ。
野にはなかなか見られない朱色の花、
咲くとよく目立ちます。
白色の蕊もいい感じです。


熱帯アメリカ原産の帰化植物。
江戸時代に鑑賞用に持ち込まれたものが逃げ出し、
各地に広がったと言われています。
蔓を伸ばして作物に絡みつき、
農家にとっては厄介な雑草の一つになってしまいました。


アカネ科ヘクソカズラ。
葉や茎を触ると悪臭がするので、
少しかわいそうな名を持つ蔓性多年草です。


市街地から里山まで、
いたるところで見られ、木や他の草に蔓を伸ばし広がる厄介な雑草です。
しかし、白い釣鐘形で中心が濃い紅色の花はよく見ると見どころがあります。


キョウチクトウ科カガイモ。
上の二つと比べるとそう多くはありませんが
野の日当たりのよい場所に見られる蔓性の多年草です。


星形の花は淡いピンク色、
花の内側には毛が密集しています。


キンポウゲ科センニンソウ。
8月の終わりになると、
枝の先端と葉腋から花序を出し多数の白い花を付けます。
常緑つる性半低木(木質の多年草)。


センニンソウの名は痩果に付く綿毛を仙人の髭に見たてたとのこと。
別名、ウマクワズ(馬食わず)、
有毒植物で馬や牛が口にしないこところからの名だそうです。

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ツリガネニンジン、ツルニンジンそしてヤマホトトギス

2018-09-08 20:00:52 | 花,植物
8月末の里山に写した
よく似た名のツリガネニンジン、ツルニンジン
そしてヤマホトトギスを掲載。


ツルニンジン(蔓人参)。
キキョウ科の蔓性多年草です。
根が朝鮮人参に似ているのでこの名があります。


別名はジイソブ(爺のそばかすの意)、
花冠は釣鐘状、外側が白く内側は部分的に赤紫色です。
この部分的な赤紫色をそばかすに見立て、
類似種バアソブ(婆のそばかす)より大きいのでジイソブの名です。


これもジイソブ、
上2つに比べるとそばかすの赤紫色が貧弱です。
上2つは育てられていたものですが、
これは自生していました。


キキョウ科ツリガネニンジン。
図鑑には野原に普通に生える多年草とありますが、
減少しているようで、
今年はイモ蔓に絡まれたこんな個体しかまだ見られていません。
釣鐘型の薄紫色の花を輪生して咲かせます。


一輪だけでしたがツリガネニンジンの白花種、
シロバナツリガネニンジンの花を見つけました。


山野に自生するホトトギス、
ヤマホトトギスが咲き始めていました。


花は6被片からなり白色で内側に紅紫色の斑点があります。
花被片が下側に向かって強く反っているのが特徴です。


よく似たものにヤマジノホトトギスがあります。
しかし、筆者の散歩道に見られるのはほとんどがヤマホトトギス、
ヤマホトトギスの花被片が下側に向かって反っているのに対し、
ヤマジノホトトギスでは花被片が水平に開いているとのことです。
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ツルボとヤブラン

2018-09-07 20:00:02 | 花,植物
8月の末日、
谷戸の草原にツルボが咲きだしていました。
咲きたてのツルボ、美しい野の花です。


ツルボ(蔓穂)
林縁の草地など、日当たりのよいところに
しばしば群生して見られるキジカクシ科の多年生草本です。


秋になると花茎を伸ばし、
薄紫色の花を穂状につけます。
花は下から順番に開き、
咲きはじめの花は特に美しく、
高山の花のように思えます。


春に赤味を帯びた葉を出し、
夏になると葉はいったん枯れ、
秋の気配を感じる頃、花茎をスルスルと伸ばすところは、
ヒガンバナやキツネノカミソリによく似ます。


地下には2~3センチの鱗茎が有り、
昔は、飢饉のときに水によくさらしたものを煮たり、
粉にして餅を作って食用にされたそうです。


ツルボの花、
キンケハラナガツチバチなど、蜂がよく吸蜜しています。


ヤブラン、
ツルボと同じキジカクシ科の多年草です。
開花は夏から秋とツルボより少し早く、
少し濃い紫色の小さな花を穂状に咲かせます。
改良された園芸品種もありますが
林縁などによく自生もしています。

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ワレモコウの花

2018-09-06 20:00:43 | 花,植物
草原の緑にワレモコウの紅い花穂、
その花を近くから、遠くから、マクロレンズで写して見ました(8/29)。
そして、近くに見つけたクサコアカソの花、
形状こそ違いますが、同じ紅い穂の花です。


ワレモコウ(吾亦紅)。
バラ科ワレモコウ属の多年草、
あらためて思いますがバラ科の花なのです。


夏の終わりから秋の初め、
茎を伸ばし、その先に穂状の花序をつけ、
可憐な紅い花を咲かせます。


花が上から下に咲き進む上限花序。
咲いたばかりの花(花弁ではなくガク)は淡い紅色、
しばらく経つと暗紅色に変わります。


上から下まで咲き終わり、暗紅色の花穂。
吾亦紅の名、
一説によると紅い花にあこがれ、
「我もまた紅」と主張しているとのこと。


8月最初の草原に写したまだ若いワレモコウ。
花穂ができ始めています。


ヤブマオ属と思われる葉に紅い茎、
そして紅い穂状の花、
イラクサ科ヤブマオ属クサコアカソと思われます。
葉の形、花の色、けっこうきれいです。

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キツリフネと秋アザミ

2018-09-05 20:00:45 | 花,植物
長池公園の湿地、林縁にて、
キツリフネとアザミの花が秋の訪れを感じさせてくれました(8/29)。


キツリフネ。
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草です。


8月下旬から9月、
葉の下から細長い花序を伸ばし、
その先に横長の黄色い花を釣り下げるようにつけます。
ツリフネソウに似たその黄色の花がキツリフネの名の由来です。


群生することが多く、
切り取るときれいな緑の葉に黄色が鮮やかです。


低山から山地にかけての水辺などのやや湿った薄暗い場所に自生します。
ここ長池公園の湿地にはかなりの株のキツリフネが見られますが
今年は夏が暑かったせいか、
昨年の今頃に比べて株数、花数も少ないように感じます。


花弁状の萼と唇形の花びらをもち、距が長く筒状。
その筒状の距の中ほどに蕊が見えます。


ノハラアザミにイチモンジセセリが吸蜜。
よく似たノアザミは初夏から夏の花、
ノハラアザミは秋の花、晩夏から初秋に咲きます。
花の下部(総包)に粘りがあるのがノアザミ、粘りがないのがノハラアザミだそうです。


トネアザミ、
別名タイアザミも咲き始めていました。
花数が多く、総苞片がやや下向きに湾曲するのが特徴の秋のアザミです。
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ササキリそしてハヤシノウマオイ

2018-09-04 20:00:44 | 昆虫
昨日に続いてキリギリス科のバッタ、
8月の末日、林縁の草原に写したササキリとハヤシノウマオイです。


ササキリの雄、
鮮やかな緑色、翅と背部が黒褐色のキリギリスの仲間、
林縁の草むらや林床などで、
昼夜を問わず「シリシリシリシリシリ」と目立たない鳴き声をあげます。


まれに、緑色ではなく、
飴色かかった黄褐色のものが見つかります。
この個体も雄です。


この個体は雌、
しっかりした産卵管が見られます。


終齢の幼虫。
翅が生えそろえばもう成虫です。


同じ林縁の草原にキリギリスの仲間、
全身が緑色で、頭部から背中にかけて濃褐色の太い条があり、
昨日掲載のヤブキリに一見似ていますが
褐色部分が複眼に達しているのでハヤシノウマオイ、
産卵管があるので雌の個体です。
(ヤブキリでは複眼に達しない)


鋭いトゲのある前脚を使ってほかの昆虫を捕らえて食べます。
このこともヤブキリに似ます。
スイーッチョン、スイーッチョンと鳴き、
この声を馬を追う声に見立てて「ウマオイ」という名がつけられたそうです。
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ヤブキリそして(ヒガシ)キリギリス

2018-09-03 20:00:53 | 昆虫
春、花にいる幼虫をよく見たヤブキリ、
夏、すっかり成虫となり、
林縁の木の幹にセミのようにとまっていました。

ヒガシキリギリス、緑色型と茶褐色型の両方を草の中に撮れました。


キリギリス科ヤブキリ。
緑色で背部が褐色のやや大きめのキリギリスの仲間です。


若齢幼虫は植物の葉や花の花粉を食べますが
成虫になるとほぼ肉食に変わります。
生活環境も草や花の上から、樹の上や高い草の上へと変わり、
幼虫に比べて見つけるが難しくなります。


前脚に鋭いトゲを持ち、
樹の上や高い草の上から他の虫を襲うことが多いヤブキリです。
時には、セミなど自分より大型の昆虫を襲います。


同じ場所に2匹見つけましたが両方とも雄。
雌には長い産卵管があります。


キリギリス、
東京稲城の河川敷の草原で撮ったので、
正確にはヒガシキリギリス、その緑色型です。
近畿以西に見られるニシキリギリスに比べて翅の黒紋が多く、
脚や翅がやや短いと図鑑に記載されています(ニシキリギリスは見たことがありません)。


ヒガシキリギリスの茶褐色型、
長い産卵管が見られるので雌。
丈の高い草むらにいることが多く、
姿を見ることはあまりないのですが
たまたま緑色型と茶褐色型が草の中から姿を見せてくれました。
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夏型ギンイチモンジセセリとミヤマチャバネセセリ

2018-09-02 20:00:30 | 昆虫
真夏の多摩川河川敷の草原に
ギンイチモンジセセリとミヤマチャバネセセリを撮りました(8/12)。


ギンイチモンジセセリ。
セセリチョウの仲間ですが、
イチモンジセセリなどの他のセセリチョウとは姿が少し異なり、
セセリチョウらしくないセセリチョウです。
黄褐色の地に銀白色の帯が走るのが名の由来、
しかし、夏に現れる夏型はこの白帯が不明瞭です。


上とは別の個体、
今回2頭を近くに見つけました。
昆虫レッドリストによると準絶滅危惧種、
運がよくないと、なかなかお目にかかれない蝶です。
逃げられないよう慎重にレンズを向けました。
春型は4~5月、夏型は7~8月と
一般には年2回の発生があるようです。


ギンイチモンジの翅を広げた姿、
はじめて見ます。
翅表はシックな黒褐色、
縁取りのオレンジ色もきれいです。


同日はセセリチョウの当たり日、
同じ河川敷でミヤマチャバネセセリを数頭見つけました。


ミヤマチャバネセセリ、
深山の名がありますが河川敷でよく見ます。
イチモンジセセリに似ますが後翅の白紋列が大きく豪華、
中央付近に一つ大きな白紋があります。


イチモンジセセリ、
8月になり、いろんな場所で急激に数を増やしています。
多摩川の河川敷にこれもたくさん花をつけているアレチハナガサに
数頭の新鮮なイチモンジセセリが吸蜜していました。
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アオモンイトトンボ

2018-09-01 20:00:56 | 昆虫
小さな流れの淀みにイトトンボを数匹見つけました。
アオモンイトトンボのようです。


アオモンイトトンボ。
胸部側面が美しい淡緑色で腹端が青色のイトトンボです。
平地の池沼、水田、湿地などで広く見られます。


腹部第8、9節が鮮やかな空色をしていることが名の由来、
同じアオモンイトトンボ属のアジアイトトンボによく似ますが、
webなどの記載に因ると、
アジアイトトンボは腹部第9、10節が空色なのだそうです。


この個体、腹部側面が淡緑色というより、空色です。


産卵中、
アオモンイトトンボの雌です。
雌は上3枚の雄に比べて腹部が太目です。


アオイトトンボの雌には色彩変異があります。
上写真は雄と同じ体色をした雌です。


緑褐色をした雌。
こちらも産卵中です。
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