驚いたことに今日で二月もおしまい。びっくりするような早さだった。仕事はちょっと落ち着いたかななんて思ったのはいつの事だったのかほんの束の間で、気がついたら、次から次へとトラブルが起こり、期末に向けた追い込みが本格化し、進めてきた複数のプロジェクトが佳境を向かえ、めまぐるしい日々の最中に仙台に帰省することになってもう目が回るよ。
また二月は寒くてとても自転車に乗る気分にならない。火野正平だって「心の旅」をお休みしてる訳だし・・・。行こうか行くまいかで悶々とするのが煩わしいので今年はきっぱり二月はお休み!!とそうそうに宣言した次第です。
そんな訳で週末も特段記事になるようなイベントもなし。のんびり過ごす週末を堪能していたということもできますが、平日の帰路の散歩もできずちょっと運動不足ぎみであります。
仙台の帰省中、荒町にある学生時代によくお昼を食べに行った喫茶店に寄る機会を得ました。なんと30年ぶり。
よく前をクルマで通ってその度に食べたいねーと言っていたのだけど、なかなかそんな時間がとれないまま日々が過ぎてしまいました。
実父は年末の誤嚥性肺炎の入院以来、流動食になってしまったので帰省してもみんなで食事に行くことができなくなってしまいました。
退院直後に比べると体重は少し戻って血色は良くなりましたが、以前は終日車椅子で移動して本を読んだりしていたのだけれども今では午後はベットで横になっている状態。本も読めず、ラジオやテレビもどこまで耳に入っているのかという感じです。
まるで洪水に襲われた街のように父の人格の一部分が押し流されてしまったみたいだ。もちろんまだ大部分は父本人である訳なのだけれども、押し流されてしまった部分は、震災の時と同じく、そこには何も残っていない。そんな感じだ。
父が弱ってしまったことで時間が出来てしまうというのはなんとも複雑な思いです。
しかし、昔ながらの急な階段を上って入ったお店はもう全く当時のまんまでびっくりでありました。
カウンターに佇むマスターもなんとなく当時の方に雰囲気が似ているけれどもどうみても若くて30年前と同じ人のわけがない。
当時同じクラスにいたカミさんとも何度も食べにきたこのお店。まさか子供達を連れてくる日がやってくるとは思いも寄らない話であります。
しかし出てきたスパゲッティは紛れもなく当時食べていたものと同じ見た目、同じ味なのだ。僕は父の問題、そしてこの間に流れた月日。この思いかげない目の前の光景にかなり呆然としてしまった。
聞けばカウンターにいたのは息子さん。しかも当時のマスターはまだ現役でスパゲッティを作ってくれたのは当のご本人だったということでありました。
感動した!!
旨かった。そしてコーヒーもめっちゃ美味しかった。
ありがとう。ぴーぷる。
夜は義父母の結婚50周年をささやかにお祝いしました。息子が思いついて持っていったトランプで義父母は孫達ととても楽しそうに遊んでいました。
もっと近くに入れたらもっと一杯一緒に過ごす時間があったはずなんだけれども、たまにしかこれず、本当に申し訳ない。
親、そして僕達、そして子供達、人生は止まらない。
先ばかり見ず、後ろばかりも見ない、今を一所懸命がんばる。がんばろう。
明日からは三月。