台風15号(台風201115号 (ROKE))ロウキーは上陸時の中心気圧の低さがトップ10に入ると想定される歴史的にみても強力な台風だったそうです。
被害にあわれた方々にはお見舞い申し上げます。首都圏は交通機関がマヒし、東日本大震災時以来の大勢の帰宅難民を生みました。皆様お疲れ様でした。
京葉線は、yahoo!の運行情報メールでの事前の運行中止情報というはじめてみるような連絡があり他のどの路線よりも真っ先に止まり、荒川で架線に飛来物がひっかかり運転再開がさらに遅れる事態となりました。僕も帰るのは結構大変でした。
さて、9月二度目の三連休の初日は自転車で北を目指しました。
中川を遡上。台風の爪あとが生々しい。河川敷は浸水した跡があり、樹が何本も倒れておりました。
考えてみれば、こんなにすごい台風が来ているという実感がなく、夜になれば過ぎてしまうだろうというように簡単に考えていた自分に気がつく。運休が事前に入るくらいの警戒態勢に入った京葉線のニュースも「なんか大げさじゃね」とか「京葉線弱っ!」みたいな反応をしてしまっておりました。
そんなに警戒しなくとも自分のところは大丈夫だろうと。つまりブラックスワンだった訳だ。
それにしても今年は水難の続く年であります。
中川を遡上して八潮市に入ると垳川を西進して綾瀬川に抜ける。
本日のおおよその計画は綾瀬川から綾瀬川方水路をぐるっと回ってこようというものだ。
綾瀬川をすこし進むと三つの川の合流点に出会う。左は毛長川、真ん中は伝右川、そして右が綾瀬川だ。
毛長川
毛長川に西に進めば沿っていけば川口へ出る。こちらもかなり魅力的なコースだ。いつかまた来て。この先を走るぞ。
そして伝右川
こちらはかなり遠くまで綾瀬川に平行する形で流れているようだ。こっちも当然いつか走る。
しかし、今日は計画通り綾瀬川を進む。
伝右川排水機場
近所をお散歩していたおじいさんに中を抜けられるといううれしい情報を頂戴して敷地内を抜ける。
さらに綾瀬川をしばらく遡上すると今度は古綾瀬川との合流点に出る。
ここには、古綾瀬川排水機場が。
水門のメカニカルな雰囲気がとても素晴らしい。
ところで古綾瀬川というくらいなので実際に昔は本流がこちらの方だったわけで、これもひたすら遡上していきたくなるなぁ。
また左手には伝右川との連絡を取っている神明排水機場もある。
それにしてもここらの水門はなんで二段になっているのだろうか。
なんてことをつらつら考えつつも、ついにどーん。
綾瀬川放水路の入り口を押さえる草加南水門と北水門。
こんなのが二つ並んでいるなんてステキな光景なんだろう。考えた人はえらい。
ここで綾瀬川に別れを告げ、綾瀬川放水路を下ります。
綾瀬川放水路は、この付近の洪水を解消するために整備された放水路で東京外環自動車道を挟んで流れる近代的な構造となっているものだ。
そこには水門と伏越が沢山あるのさ。
古綾瀬川上流水門
上流というからには下流もあった。
古綾瀬川伏越
絵的にはいまひとつなので載せませんが、葛西用水路伏越、八条伏越がありました。
伏越とは、逆サイフォンの原理で交差する川を跨いで水を送る仕組みで、つまり要は放水路を設けるにあたり、従来の水路を横切ることになってしまうので、この伏越を作って川を地中で立体交差させているという訳だ。
古綾瀬川も、かってに新しい川を作られ「古」をつけられたり、放水路のせいで地下にもぐらされたりと忙しい川なのだ。
東京外環自動車道に沿ってそのまま中川を渡り三郷西から二郷半領用水を下ることに。
外環の下道は信号も多いし、歩道の道筋がまっすぐではないためにやや走りにくい。三郷市の中川沿いの道も自転車にはあまりやさしくないからだ。
試しにと思ってきた二郷半領用水だけど、交差点では車に注意が必要だけれども道もいいし、信号も少ないのでかなり順調だ。
そして帰り道は追い風なので速い速い。大場川に突き当たり、中川に戻って家路につくことにしました。
たっぷり川と水門を堪能いたしました。ありがとうまた行くぞ。
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