今日は、赤坂ACTシアターで「テンペスト」の舞台を観て参りました。
舞台なんてそもそも子供のころ以来で、まったく素養がないのですが、大好きな池上永一の「テンペスト」の舞台ということで、これは是非観にいきたいということになり、カミさんと二人で出かけてきたというわけです。
http://www.tempest2011.jp/index2.html
池上永一の作品は、1994年に日本ファンタジーノベル大賞受賞作した「バガージマヌパナス 」以来のお付き合いで、もう夫婦で大好き。「風車祭(カジマヤー) 」に至っては読書用と、保存用の本があるほどだ。
「テンペスト」も他の作品に漏れず大変面白いものになっているが、なかでも主人公、真鶴が本来の性を偽り、大変な難関を潜り抜け男性「孫寧温(そんねいおん)」として琉球王朝の高級役人に入るのだが、琉球王朝を巡る幾多の危機を救わんと、何度も寧温と真鶴のキャラクターを入れ替わり身を挺して奔走するところに抜群のロールがかかる物語なのだ。
小説「テンペスト」のレビューは
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この真鶴/寧温を舞台では仲間由紀恵さん、超エキセントリックな霊能者、聞得大君/真牛を生瀬勝久さんが演じ、演出は「TRICK」などの監督を務めた堤幸彦氏だ。
小説での舞台は琉球王朝に留まらず、八重山やペリー来襲などところ狭しな怒涛の展開を見せるので、舞台ではどのような物語の運びになるのやらと、いらぬ心配などしてみましたが、舞台ならではの制約をうまく抑えて、小説世界にかなり近いところまで再現していたと思います。
堤さんならではの演出も、随所に仕込まれており、特に生瀬さんはサイコー。そして仲間さんの真鶴/寧温はかなりはまり役で、胸にぐっときましたよー。そして琉球舞踊はかなり素晴らしかったです。
いやー。楽しい舞台。期待以上の出来で大満足でした。ありがとうございました。
本作は、テレビドラマとしても放送されるということなので、この雰囲気でドラマになれば、またかなり面白いものになるのではないかとおもいました。
日曜日で道路が空いているのを見越して首都高を使って赤坂へ。予想通り道路はがらがらで30分もかからず赤坂BIZタワーへ。赤坂TBS付近は、何年ぶりかでお邪魔しましたが、すっかり様子が変わっていてびっくりでした。