ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

朝のご挨拶

2006年12月07日 11時20分41秒 | Weblog
朝よく顔をあわせるJOT高崎のスタッフに
「この間は灯油の出荷が凄かったねぇ、夜中まで灯油の貨車が並んでいたね」といったら

「実は、埼玉あたりで女性ドライバーが線路上に故障者を放置したとかで大変な騒ぎだったのですよ。テレビでも報道していたでしょう。知りませんでした? お陰で、出荷がだいぶ遅れましたよ」

「ふ~ん、人騒がせな事だね」

色々な条件で流通や需給のバランスが狂うものです。

それにしても、ヒドイ話ですね、


大規模ショッピングセンター

2006年12月07日 08時44分42秒 | Weblog
全国何処へ行ってもイオンやジャスコなどの大規模ショッピングモールが増えてきた。

「○○市商工会」なんて書いてあるマイクロバスに乗って、どこかの商店街の親爺さんたちがビデオやカメラをぶら下げての視察旅行も目に付きます。視察が終わったら近くの温泉にでも言って宴会でもするのでしょうか。

視察して、納得して、驚いて、何時かは自分の店のシャッターを締める事になるのでしょう。なにもSS業界だけではありません。まことに厳しい現象が全国の地方都市に蔓延しています。

商店街の親爺さんが視察して解説してみても、悩んでみても真似ができるはずもない。いままでのように新聞などで読んだ周知の「屁理屈」を並べてみてもそこには寂しさと無念さが残るだけです。打ち勝つための知恵や資金、手法や勇気もないジレンマがそこにはあります。

動けるうちに「手を打つ」のか、「見切り千両」ですばやく引いて「次の新たな手」を打つのか、日本中の全ての商人が決断を迫られているような気がしています。

先日、保険代理店の経営で成功した古い友人とゴルフをしました。
ここ数年零細の個人商店が非常に厳しく保険解約が目白押しなのだそうです。
今後は、地方の中小金融機関で不良債権が多く発生するのではないかと懸念していました。困ったものです。

政府の言う景気回復と庶民の所得実感の格差が叫ばれている中、非常に厳しいのが現実のようです。

一体政府の言う「景気」とは何なのでしょうか?
国(政府)の税収が増えていれば、庶民の収入が増えていなくとも好景気なのでしょうか。だとしたら「景気」とは国家収入のみの立場に立った単なる政治家と公務員だけの認識なのでしょう。

『国敗れて山河あり』ではなく『国栄えて山河なし』

なんとも馬鹿な話です。

SS業界も同じです。
『元売が栄えてリテールはどうなるか?』

こんな時代ですから、地域の消費者から本当に必要とされ支持される販売業者だけが生き残るはずです。
ホームエネルギーの安定供給が消費者ニーズの窓口になります。
これが石油業界で生き残る基本ではないでしょうか。

灯油市況の見方・・・先の読みすぎ?  ⑤

2006年12月07日 07時58分59秒 | Weblog
灯油市況についてはそれぞれの立場や経営の信念や永年のキャリアなどいろいろな見方があります。勿論これが正解なんてあるはずもないわけですから意見が分かれて当然です。

現在、石油流通ビジネスから手を引いた自分が考える事。

自分の過去の経験ではどうしても自分のおかれた立場に優位に考えやすい傾向があります。相場は何でもそうです。
「惚れて買う」みたいなところと「買ってから惚れる」ような部分があるものです。女房と同じでもらってしまった者はもうしょうがないみたいなものかもしれません。(笑) そこで、自分を失って深みに入るというのが失敗のパターンなのでしょう。
自分で選択したのですから何とか理由をつけて納得したい、実際しなくてはならない訳なのですが今年の灯油市況を現在判断するとしたら非常に難しい局面です。

(女性での失敗経験の多い私は、どうしても反省材料に自分の女性問題をを引き合いに出してしまう悪い癖があるのです。。。女性経営者に失礼ですが・スイマセン)

今年の灯油については弱腰の見方もあります。(あるベテランの方からの意見)

今年は暖冬である。エルニーニョなんだそうです。年内は当面元売による需給調整で底堅いが年明けには暖冬で一気に下がる。というご意見です。
過去には確かにそんな年もありました。

暖冬の年には、売れない灯油をホームセンターに馬鹿値で持ち込んだ某商社の営業をよく怒鳴りつけたものです。ホームセンターなどへ大手から委託代行で出荷して現物返しなんて小手先の融通で流通コスト稼ぎだけの年もありました。売れない年の灯油は手持在庫を早く処理したくて春が近くなるほどに気持が焦ります。

最近では流通機能も持たない業者やSSだけの貯蔵施設の小売業者でも「先物」を論じる時代です。外資による市況操作、元売などは輸出による需給調整まであるのでだいぶ環境は変わっているはずです。

「あの頃」は大規模土木のプロジェクト事業が多くて残った灯油はゴルフ場や高速道路、ダム建設、リゾート法による大規模開発などの重機燃料としての「捌け口」がありました。一日で一現場100キロなんて珍しくはなかったのです。夏場に灯油を大量に捌ける業者は強かった。それらの実需デリバリーでだいぶ稼がせていただきましたが現在は公共土木事業も少ないようです。

「あの頃は良かったね・石油業界も面白かった」という世代の人達が定年退職を迎える2007年が近づいてきました。