ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

油断

2006年12月20日 08時36分16秒 | Weblog
油断して油が切れることを「油断」というのでしょうか。

灯油市況は系列、業転入り乱れ、値上げか?値下げか?
まさに「油断」できない状況です。今シーズンの分水嶺。

今年に関してはどちらに転んでも、いままでのようなリテール市況の大きな乱れは無いようですから販売業者にとっては稼げる年になるような感じです。

ホームセンターやセルフ店頭など現金店頭も一部を除き75円キープ体制でいけそうですね、昨年の『豊作貧乏』の学習効果が出ています。

折角仕入れ調達で苦労して、販売量だけが伸びても利益が出ない不毛のビジネスでは意味がありません。これからは減販の時代です。限られたパイで大きな収益を上げる事ができなければ石油ビジネスに未来はありません。

この辺でリテールの販売競争も「減販」を視野に入れてのシェア争いになるはずです。そうなるとまさにCSということになるわけで。消費者の満足度を得るための努力こそがポイントになります。

消費者に対する配送サービスとしての灯油がまず起点になります。
配送コストをきちんと転嫁するためには消費者に満足していただける配送体制の構築が必須です。

販売量が少なくて採算が合わなければ、配送を止めるところもあるでしょう。
灯油配送が採算に合わない企業はやはり、配送を止めるべきなのでしょう。

しかし、その分エリアでのシェア一極集中は進行します。
「勝ち組」は拡販とコストダウンにより「収益格差」をつける事が可能になり石油業界の優勝劣敗はさらに進行するはずです。

これからは、仕切り格差よりも大きなコストダウンにより経営格差がつく時代です。