ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

ガソリンスタンド・データベースから見る「灯油販売」の位置づけ

2008年03月02日 06時23分56秒 | Weblog
数年前に学生アルバイトを使って整備した全国のSSデータベースを再整備していますが、名前が消えたり統合で変更された企業名の数の多さに驚いています。

信用調査会社のデータと照合してみると、閉鎖や統合したと思われる企業規模は10億円以下か前後の層の企業が多いようです。

SSビジネスの勝ち組と負け組には、あるセオリーが見られるようです。
SS数の減少速度は減販傾向よりもスピードが速いようですから、実際には1SS当たりの売上のパイは底上げになっているはずなのですが、現実はそんなに甘くはないようです。利幅の問題や価格高騰による消費者の油外商品購入の財布の口が硬くなったりしているのが大きな要因となっているようです。

そんな中で、今年も「雪ん子」ユーザー様の灯油販売は大きく伸びています。
一般的なSSでも相当な伸長率を示していますが、「配送灯油」に力を入れている企業にとっては、まさに灯油は経営上の「孝行息子」となっています。

なんだかんだ言っても、利幅が大きくキャッシュフロー比率も高いわけですから資金的な効率が違います。
税金を考慮すると運転資金効率もガソリンや軽油とは全く違います。

灯油ビジネスは配送か店頭かということになると、体制ができていれば絶対に配送が優位です。ただし、配送業務オペレーションの確立が難しい。

そこで、「雪ん子」が大活躍ということになります。

お陰様さまで、「雪ん子」ユーザー様企業で廃業や淘汰されたところは皆無です。
今年はかなり灯油ビジネスの「強み」を感じた年でした。
ここにきて、バージョンアップやクライアント増設の依頼も急増しています。

SSデータベースを分析しても「勝ち組SSは灯油に強い」という定石が定着してきました。