ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

生データで見るSS淘汰の現実とシステム化

2008年03月06日 15時40分03秒 | Weblog
営業管理データの整備で全国の石油業界のデータを再整備しています。
興信所の企業データベースで検索しながら再チェックをしてみると、すでに抹消されてしまった企業名の多さには驚かされます。

企業統合や閉鎖、倒産などにより石油業界の淘汰はすごい勢いで進んでいるようです。

名門企業や大手企業などの名前も消えています。
このデータを見ると本当に厳しい業界なのだと再認識をしています。

数年前に、電話帳からデータベース化した資料では企業毎のSS数を取り入れていたのですが、現在の生データでは全く様変わりしていて別のデータのようです。

一般的にSS(ガソリンスタンド)を運営している企業では、1~3店舗程度の企業の淘汰の比率が高いように思われます。

販売店を大量に抱えている特約店は閉鎖や淘汰で大変な影響を受けているはずです。
一方直売流通などプロパー販売の流通比率が高い大手企業は比較的安定しているようにも見えます。

合理化や省力化は一定レベルの規模があって初めて経営効果が出るもので、小規模企業ではすでにギリギリの経費まで削減しているはずですから、経営規模により経営の課題は難しい。

減販の時代ですから、安く仕入れて、大量に安く売るという過去の販売手法を改めて見直す必要もありそうです。

原油価格は104㌦と最高値をつけて、さらにOPECは増産をしないという方針を打ち出したようです。世界的に消費量が増加している中での決定ですから今後価格の高止まり傾向は継続するはずです。

石油流通ビジネスは販売力のスケールメリットと経営管理コストの両方の課題に同時に直面しているわけです。
現実的には大手企業ではパイの拡大よりも、システム化による企業体質の改善などで圧倒的な流通コスト削減に着手しています。

リテール部門と中間卸売部門ではシステムに関する温度差が拡大しています。

最近、大手特約店では「直売システム」に熱い視線が集まっています。
SS店頭データは計算センターや自社コンで処理し、今迄コストのかかっていた直売流通のデータ処理を完全に自動化するところが増えてきました。

ここ数年、元売りが行ってきた受発注システム構築と同様の考え方です。
ここ数年で石油流通ビジネスは大きく変わります。

SS店頭オペレーションは、よりシンプルに。
そして、直売部門はシステム化により劇的なコストダウンを・・・・

今日も当社スタッフは、大手企業の都内を起点とする広域ネットワークの流通管理システムの構築作業で東奔西走中です。

オフコンの時代は完全に終わりました。

運動不足気味です

2008年03月06日 07時39分28秒 | Weblog
毎年今頃になると気ぜわしくなります。
啓蟄ですから虫も冬眠から覚めて動き出す季節。

桜前線とともに日本全国を飛び回る季節になりました。

開発やら、現場検証、ドキュメント制作、マーケティング活動など
為すべきことが山積で体を動かす時間もとれません。

健康のための日曜日のゴルフだけが唯一の運動となっています。