ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

重要な局面ですね

2007年11月15日 09時17分39秒 | Weblog
サブプライムローン問題が日本でも表面化してきたようです。
野村證券が1500億円、みずほグループは1700億円の損失だそうですが、
より大きな問題が、地方銀行や信用金庫などにも潜在しているということです。

「損したよ・・・」と発表出来るところはいい方なのだそうです。
英国などではすでに金融機関などへの「取り付け騒ぎ」まで発生しているという事です。

この問題は全体像や全体金額が特定できないという事ですからたちが悪いです。
誰がジョーカーを握っているのやら、損していてもポーカーフェイスで信用不安を回避している中小金融機関が多いらしい。「らしい」ということは判らないという事ですから、余計にたちが悪いようです。

中小金融機関では再び「自己資本比率」の課題で「貸し渋り」や「貸し剥がし」が発生する事は間違いないようです。

原油価格が上がり、円も上がり、株価は下落傾向ですから、年末にかけて経済の緊張感は高まりつつあります。

最近のマスコミによる言論誘導や政府機関などによる情報操作は、極力国民の不安感を煽らないという原則で動いていますから、どんな局面なのかよく判らないところもあります。怖い話です。

しかし、経済誌などで取り上げられている「原油100㌦」、「為替100円/㌦、そして「株価大幅下落」が予想よりも早く現実のものとなっているのが気になるところです。

ガソリンも年内に160円/㍑に近づくと予想されています。
本日のニュースでは全国平均価格が150円の大台に乗ったようです。

それでも、安売り志向でしか考えられない石油販売業者がいるとしたら常軌を逸した行動ともいえる状況になってきました。もう、待ったなしです。淘汰されるはずです。

特に、中間三品による「力の差」が出てきたことは、再三申し上げてきた「石油ビジネスの原点」に対する考え方で大きな収益格差が発生するはずです。(すでに発生しています)

ここにきて、石油ビジネスのまさに「ダンディズム」が問われています。
プロしか生き残れない時代になりそうです。
理想をいえば仮にガソリン収益がゼロでも生きられるようなビジネスフォームが必要なのですが、SS店頭オペレーションのみに頼る「油外収益確保」については大きな曲がり角に立ち至ったといえるのでしょう。

どう考えても、店頭にスロットルマシンを設置してガソリンを売ろうなどという思考は、今考えたら消費者を馬鹿にした異常思考としか考えられません。まさに「常軌を逸した経営感覚」だとも言えるでしょう。反省すべきです。

石油流通ビジネスには「エネルギーの安定供給」とい基本原則があります。
いまこそ、消費者の立場に立って基本のビジネスフォームを考え直す時なのでしょう。

確かに、消費者の立場に立てば「少しでも安いものが欲しい」というのは当然の考えですが、石油製品高騰に関しては世界的な課題なのです。「高く売れ」というつもりはサラサラありませんが、不況産業といわれて久しいSSビジネスです。

日本国内の一企業がこの流れを変えることは絶対にできません。足掻いてみてもどうなるものでもありません。
世界の潮流です。

せめて、適正な利潤が出せる経営ポジションは確保する必要があるはずです。
消費者も節度ある、石油ビジネスの成長を望んでいるはずです。

大切な時期です。

実稼働

2007年11月14日 17時02分08秒 | Weblog
かねてより開発中の石油以外の業務特化ソリューションが現場で実務稼働を開始です。

機能的な分野では完璧です。
難産の子ほどよく育つといいます。
開発その他で苦労した分だけ、気分は上々です。

ビジネスの可能性が拡大します。
大きく育ちそうです。これからは、細かな機能チェックなどの調整だけです。

キャリアのある専任スタッフも勢揃い。
これからが楽しみです。

可能性が大きい分だけリスクも伴いますが、
企業としての柱が増える訳ですから、「夢」も拡がります。

大きな山場を越えて「次のステップ」へ、
全員で協力しながら頑張りましょう!!

原油100㌦/バーレル ・ 灯油100円/㍑ の時代

2007年11月13日 15時33分22秒 | Weblog
一体。原油が上がっているのか、ドルが下がっているのか、
それとも両方同時進行なのか、よく判りませんが、
とにかく「吸った、揉んだ」で国内石油製品価格はこれからも動きそうです。

気候条件で「追い打ち」が掛かれば、需給はさらにタイト化しそうです。
灯油に関してはホームセンターなどの価格設定も強めで
業転市況真っ只中の北関東エリアでさえも店頭85円程度までが見えてきました。

これから先の配送灯油価格はいよいよ100円/㍑も視界に入っています。
すでに到達しているエリアもあるようです。
灯油の100円は消費者にとっても販売業者にとっても一つの大きなハードルですね、
昔ガソリンが100円になった時には色々な意味で心配されました。
灯油100円/㍑が定着するまでには消費者マインドも少し時間がかかるかも知れません。

今後は価格高騰による需要の波動がどのように影響してくるのか要注意です。
しかし、今シーズンは「大切に売って収益確保」の姿勢は崩さない。
という企業が多いようです。

値上げ前の仮需要が一巡する来月中旬頃が今シーズンの「山場」であるという見方が増えています。
それまでは、値上げ転嫁活動に専念でしょう。
問題はどこのマーケットにも存在する一部の「価格破壊」業者による「馬鹿値提示」です。

こればかりは、予測もつきませんが今年はマイペースでの冷静な対応が求められます。

ここにきて、先月からの灯油仮需要による販売業者の「キャッシュフロー」に注目が集まっています。
確かに価格が上がればそれだけのキャッシュフローメリットが発生します。
すでにその意味ではSS店頭業者とはシーズンスタートから格差が発生しているわけですから
やはり灯油ビジネスは「先手必勝」です。

グループウェアによる業務管理

2007年11月13日 12時38分42秒 | Weblog
昨晩は久しぶりに、酒を飲んでカラオケを歌いました。
年のせいで、夜更かしをすると翌日が辛いです。

現在幾つかの営業案件を抱えていまして、
灯油システムについては時節柄、進捗が気になります。

クロージングに時間が掛かる企業ほど、導入が決まると今度は構築作業を急がれます。

そんな時に一番困るのはスケジュールの予測がつかない事です。
無理なく合理的にサポートや構築作業を進めるにはなんといってもスケジュール管理がポイントです。

最近では、当社のユーザー様も各種グループウェアを駆使していらっしゃいます。
当社でもASP対応のグループウェアを使用中なのですが最近のものは良くできています。

最近のビジネスには必須となりつつあるグループウェアですが、私などは機能が豊富すぎて覚えて操作するのも大変なくらいです。これからはエクセルなどと同様に誰でも使いまわせるようになってくるのでしょう。

SS業界などでは直売部門がある企業での活用が盛んですね、経営者も含めてとにかく意思決定の速さで強さを発揮しています。
友人の経営者などは、朝礼でいうよりも、グループウェアでの指示の方がスピードも意思の疎通にも効果があるなんて言ってます。

新しいシステムを導入すると、最初はどうしても使ってみたいものです。
しかし、慣れてきてからが問題なんです。

社内の人間関係のコミニュケ―ションがチャットで為されるような感覚になってしまいます。やはり、顔を見ながらの打ち合わせも大切です。

私なども、何日か表に出ないでPCだけで仕事をしていると、ビジネスシュミレーションゲームのような感覚になってしまいます。

ネットバンキングで銀行残高をみて、支払いもして、入金も管理して、最新の会計システムで処理をして、キャッシュフロー計算や資金繰り予測もできて、グループウェアで業務管理をして、業務サーバーで開発状況を確認して、受信メールを確認して、ITを駆使したビジネスはどこまで進化していくのか、我ながら驚きます。

時間に余裕ができるほどに、「次」の事が浮かんできます。
仕事に余裕が持てるようになるのが、一番の良いところですね。

もっと、全てのシステム使いこなせるように頑張りましょう。

軽油税申告のポイント

2007年11月12日 18時35分38秒 | Weblog
最近、大手特約店企業で軽油税申告の課題が多く発生しています。

リストラや専任者の高齢化により帳票作成業務の継承が問題になっているようです。

大手で納税県が多い企業では、業務継承に半年も掛かるケースもあるようです。
元来納税帳票は全国統一のはずなのですが、困った事に各都道府県や担当者毎に指示事項が異なる場合もあります。

地方税ですから都道府県の公務員の所轄になっている訳ですが、書式が複雑ですから彼ら自体も理解できていない事があるようです。

元来は所轄官庁で行うべき作業であるのに、特別徴収義務者(特約店)の担当者に業務を押しつけているようなことも散見されます。

例えば「免税券管理」などでは、元来消費者に免税措置を許可しているのは所轄官庁のはずですから、元来「使用用途の報告書」などは官庁のスタッフが管理すべきだと思います。(免税券の使用用途を林業・漁業・土木・その他諸々区別して報告させられる)

販売業者は得意先であれば、若干の判断はつきますが、たとえば販売店などから受け取った場合には免税券の用途など判らないケースも多いと思います。

この件に関しては、所轄官庁の指示はバラバラですね、特徴業者が拒否してもいいのでしょう。現に力のある業者では申告していないですね、

あまり指摘すると、睨まれますので我々は仕事に差し支えます。
各企業のご担当者も腹が立っても我慢しているケースが多いようです。

もう少し、きちんと整理した方が良いと思われます。
特徴業者としては税の徴収に協力している訳ですから、もう少し「声を出してもいいのではないでしょうか」

不正軽油流通撲滅は適正価格維持のためには必須の条件です。
特に、価格高騰の折、軽油に関する注目度も高まっています。

最近は、販売店レベルまで「税務調査」が波及しているようです。
異常に安すぎる「軽油」については、注意すべきです。
軽油の脱税ペナルティは法的には販売した側にも掛かります。

ご注意ください。

時の過ぎゆくままに

2007年11月12日 07時26分26秒 | Weblog
11月も半ばです、あと50日でもう来年ですよ、本当に時の過ぎるのが早すぎる。

人生生きていると「時」というものは、永すぎると感じる時と短く過ぎると感じる時とありますね。
今の我々には時の過ぎるは早すぎます。

夢中で過ごす一か月、あっという間の一年間といったところです。

むかし、ジュリーの「時の過ぎゆくままに」という艶っぽい歌がありました。今の私に色気はないけれど、全力疾走で時の流れに遅れないよう頑張っています。

仕事も人生も
ようやく最近充実していると感じられます。

また、一週間が始まります。
スケジュールがビッシリと詰まっています。

品質格差と経営格差

2007年11月11日 08時11分08秒 | Weblog
全国の名産品、特産品など食品業界での品質管理の問題が全国で多発しています。

しかし、SSビジネスで取り扱う商品は「腐りません」から当然賞味期限もありません。

一般的な商売でしたら在庫管理や品質管理は大きな課題なのですが、

最近のガソリンスタンドでは在庫状況を感知しながら元売り(仕入先)が自動配送までしてくれます。

その上、セルフでしたらお客様が自分で勝手に給油してくれます。
よく考えれば本当に単純で楽な商売です。

これで、もし利益が出せるなら本当に楽な商売だと思うのは私だけではないはずです。

しかし、現実はどうでしょう?
全国各地で淘汰の嵐です。
最近では不採算のセルフSSまで閉鎖しています。

これだけSSが減少したら、一件当たりの販売量が増加して安定するはずだという見解もありますが、
現実はそんなにうまくはいきません。

その辺の、市場の検証をすることで業界の基盤再整備が進むはずですなのですが、
何の仕事でも自分の仕事にドップリと浸ってしまうと見るべきものも見えなくなってしまうのが難しいところです。

当然、地域性や立地条件などのファクターもあります。
しかし、石油ビジネスも「視点」を変えることでその可能性は全く違ってきます。

その事が理解できていない経営者が多い事が「経営格差拡大」の大きな要因となっているようです。

「SSフィールド」だけで収益を上げるとしたら、物凄い経営努力と無理な販売オペレーションを継続しなくてはなりません。

もし、SS店頭で新たな収益オペレーションが開発されたとしても、問題は「継続力」です。導入時に「爆販」で一時的に成功してもその販売オペレーションが長期的に安定収益として定着することは少ないようです。

SS店頭しか頭にない経営者は販売手法に確信が持てないため、近視眼的な視野で無駄な労力を使って余計に深みにはまり振り回されています。

プリぺ、ポイントカード、車検管理システム、はてはSS店頭に設置するパチンコ屋のような機械まで、手を変え品を替えて、いつの間にかSSとはかけ離れた商法に血道をあげ無駄な労力を費やします。

冷静に考えたら、自分の商売の型を失っているのが現実でしょう。

自らの冷静な分析と工夫により、新たなビジネスフォームを組上げている石油流通業者は世にたくさん存在します。
全員がその事に気づいたら「格差」はつかないはずですが、「勝ち組石油企業」は他社とは異なる次元での努力をしている訳ですから、むしろ経営格差をつけるべく努力をしており当然の帰結ということなのです。

「品質格差」がない石油ビジネスですから、視点を変えればいくらでも工夫はあるものです。

そんな経営者とお話をしたり、提案活動をしている時が一番楽しい時ですね。
石油ビジネスの「基盤再構築」は、実は凄いスピートで進行中なのです。
そんな企業は、黙って努力しながら着々とノウハウを自ら蓄積しています。

石油ビジネスは「品質格差」がない分「経営格差」ですね。



軽自動車だから「軽油」 ・・・??????

2007年11月10日 17時54分37秒 | Weblog
ニュースではJAFの調査で首都圏の一都三県で4月~6月に153件のトラブルだそうです。

まあ、なんと言いますか、軽自動車だから「軽油」。
思いもつかない発想です。
しかし、笑って済ませられる問題でもないようです。

庶民にとってガソリン価格の値上げがそれだけ切実だということ。
しかし、安からといって、「軽油」ですか。。。
なんて、笑っている場合ではありません。

トラブルの多くはセルフSSで発生しているとの事です。

間違って軽油を入れた場合どうなるのか。「JAF Mate」07年11月号によると、エンジンの力が無くなり白煙を噴きエンスト。仮にガソリンと軽油を50%ずつ入れると約5キロメートルで走行不能になる。軽油100%では500メートルで止まってしまう。こうなると、整備工場やディーラーで軽油を抜き洗浄しなければならず、部品が壊れるケースもあるのだという。

では、なぜガソリンと軽油を間違ってしまうのか。JAF愛知支部は「ガソリンスタンドの店員や車の知識があるドライバーなら間違うことは通常ありえない」という。

さらに、「ガソリン価格が高騰していますから、できるだけ安いガソリンを買おうとセルフ店に行って、さらに、軽油の方が安いから軽油を入れる、という例があります。また、軽自動車だから軽油、と勘違いするドライバーもいるようです」

と説明した。
J-CASTニュースより

秋の夜長の経済学

2007年11月10日 17時30分16秒 | Weblog
少し、マクロな話題ですが
バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が先日の議会証言で、米景気は減速して来年半ばまで低成長が続くと指摘しました。

アメリカの株価も㌦も大変な状況となっています。
先行き不安材料が山積です。
㌦が下がれば当然原油が上がる。

これでは、一部産油国の原油価格をユーロ立てにとの主張にもうなづけます。

いかに円高とはいえ、日本でもこれ程の原油高騰はとても対㌦為替だけで吸収できるものではありません。
ですから、日本で調達する原油価格はまだ上がる事になるのでしょうが、一体どこまで行くのやら、一説では100㌦超えといわれますが現実味を帯びてきたのが怖い昨今ですね。

欧米では1バーレル160㌦説まで出ているようです。
そしたら、米国と㌦はどうなるのでしょう?

日本への経済波及はどんな形で表れるのか心配ですね、輸出産業も大変です。

大量に米国債を保有する中国の動向にも注目です。
それでも、日本は米国債を売ることは絶対にできないのでしょう。

米国のサブプライムローンが起爆剤となって、とんでもない事が起きそうです。

もし、中国が米国債を売りにかけたら一気に経済戦争勃発!!
なんて事になるのでしょうか?

我々庶民はこんな「井戸端会議」が現実とならないように祈るばかりです。

ここ数日、秋の夜長に経済雑誌を買ってきては読みふけっています。
マクロ経済の危機が徐々に身近に迫って来たような気がして不安です。

我々庶民には直接関係ないマクロ経済なのですが、それでも石油製品を筆頭に身の回りの生活用品の値上がりが目立ってきました。
そういえば、洗剤とトイレットペーパーが少なくなっていたっけ、帰りに買って帰りましょう。

せめてもの庶民の生活防衛手段です。
でも、買いだめはいたしませんよ。

変化する石油ビジネス

2007年11月10日 11時41分59秒 | Weblog
元売り系販社や大手スーパーディラーでは、
石油流通ビジネスに関する「基盤再構築」が急速に進んでいます。

SS店頭でのガソリン販売だけでなく
大口客を中心とする直売部門の整備。
灯油を中心とする小口外販配送体制の強化。
ホームエネルギーを中心とする機器販売、ホームライフサポート。
車検、中古車販売を中心とするカーライフサポート。
工業用潤滑油に特化しての販売専門チームの構成
住宅産業、リフォームビジネスの展開
「天然水」などの宅配サービス
大規模プロジェクトなどに対する専門化による「パトロール給油」体制強化

などなど、
石油関連ビジネスはセグメントされ、
地域性や企業特性などを勘案しながら凄いスピードで強化されつつあります。

こうなると、単純なガソリンスタンドでの店頭販売だけでは勝ち残りは難しい。
一気に基盤構築を進める大手企業が増えることで、今後の石油業界の未来が見えてきます。

すでに、地域ナンバーワン企業では「正規カーディラー」などを兼ねているところも多い訳です。

「負け組業者」による元売りや国内の流通体制批判をよそに、
ウイニングロードを一直線といった感じです。

確かに、石油価格が上がっても当分の間はコアとなる消費量は底堅いものがあります。零細企業の経営者がマクロ動向を論じているあいだに着々と進むべき方向に時代は確実に進んでいるように見えます。

やはり総合的な石油正統派ビジネスは強いです。
決して儲からないビジネスではありません。
この事は、最近強く感じます。

経営規模を問わず、企業としての「基盤(特性)」を確立すべき時代です。

石油業界はリセットされることで新しい時代を迎えようとしているのです。
まだまだ、捨てたものではありません。