先程、ときおり愛読している公式サイトの【 介護ポストセブン 】を見ている中、
『 特養にに早く入所する裏ワザ・・・』、このような見出しを見たりした。
私は東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅みに住んでいる年金生活の75歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
そして私より5歳若い家内と共に、古ぼけた一軒屋に住み、ささやかに過ごしている。
私たち夫婦にとって難題は、やはり晩秋期の不安は、いつの日にか、介護・要となり、
介護施設にお世話になる時と思われる。
こうした中、要介護認定されている場合は、
特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)などの介護施設のほか、
有料老人ホーム、 介護型のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などを学んだりしてきた。
そして私たち夫婦は、いつの日にか要支援までであったら、何とか自宅で過ごせると思われるが、
やはり要介護になってしまったら、やむなく介護施設に入居すると思案したりしてきた。
やがてどちらかが、国の支援を受けている費用が程ほどに適度な特別養護老人ホームに、
入居が叶(かな)わなくなってしまった時、困苦する。

やむなく高価と称されている有料老人ホームに、断腸の思いで自宅の敷地を売却して、
介護施設に入居しなくてはならない場合もある。
私は世田谷区と狛江市に隣接した調布市の外れに住んでいるが、
程近くにある有料老人ホームは、三つばかり参考例として記載する。
A:入居費(0万円~840万円)そして月額(21.1万円~35.5万円)
B:入居費(0万円~1580万円)そして月額(0万円~63.7万円)
C:入居費(0万円~3600万円)そして月額(27.4万円~115.6万円)
入居費が廉(やす)ければ、月額の負担が多い上、
やはり介護の難度、施設の優良度合により、大幅な差異がある、と思われる。

もとより介護の難題は、いつまで介護を受ける必要な期間が判らず、
やがて永がられば本人の自己負担額が増し、貯金は切り崩しても資金不足となり、
当然ながら、退所が余儀なくされて、行き場がなく迷子のような介護難民になることである。
私たち夫婦は、裕福層には遥か遠い年金生活の身であるので、
改めて有料老人ホームの入居費、そして毎月の負担額が余りにも高価に、溜息をしたりした。

このような深情を秘めた私は、《・・『特別養護老人ホーム』に早く入所する裏ワザ・・》って、
どのような方法で、と思いながら、真摯に記事を精読してしまった。
この記事の原文は、介護評論家の佐藤恒伯さん、そしてケアタウン総合研究所代表の高室成幸さんのアドバイスを頂き、
『女性セブン』の2019年4月11日号に掲載された記事のひとつで、
関連の公式サイトの【 介護ポストセブン 】に2019年4月24日に配信され、
無断であるが記事の殆どを転載させて頂く。
《・・数ある施設の中でも、圧倒的に人気なのは、「特養」と呼ばれる特別養護老人ホームだ。
社会福祉法人や地方自治体が運営しており、民間の老人ホーム等では受け付けていない場合が多い
「看取り」までしっかりケアしてくれる。
そして、なんといっても、月5万~15万円前後という年金でまかなえる安さが魅力だ。
かつては全国でおよそ50万人以上が入居待ちを余儀なくされていた『特別養護老人ホーム』だが、
現在は30万人を切るほどまで減少した。
しかし、待機者が減ったからといって、決して入居しやすくなったわけではない。
介護評論家の佐藤恒伯さんはこう解説する。
「2015年4月から制度が変わり、『要介護3』以上の判定がなければ、
『特別養護老人ホーム』には、原則として入居できなくなりました。
『要介護3』ともなると、家庭での介護が、すでに限界に達している場合が多いのですが、
優先されるのは、介護度の重い人です。
自分より重い人がいれば、先を越されます。
さらに都心では今も、500人以上が待機する施設がザラにある。
必ずしも自宅近くの『特別養護老人ホーム』に、すぐに入れるわけではありません」
しかし、人気の『特別養護老人ホーム』の早期入居を勝ち取るコツ、
いわば裏ワザもあるというのだ。
知っておきたい、その裏ワザをご紹介する。

☆いくつかの『特別養護老人ホーム』に“ふたまた”登録する
『特別養護老人ホーム』の入居は、登録した順番通りというわけではない。
「『特別養護老人ホーム』のベッドが空くと、
施設では施設長や生活相談員による『判定会議』が開かれ、
次はどの人に入居してもらうかを話し合って決めます。
その際に重視するのは、『緊急度』。
いかに現状が大変かということが、選ばれるポイントになってくるのです」(佐藤さん)
つまり、要介護度の高い待機者が多ければ、いつまで経っても順番が回ってこない恐れがある。
そこで実践したいのが、複数の施設への重複登録だ。
「重複登録することで、入居のチャンスが回ってくる確率が単純に高くなります。
いくつ登録しても、違反などにはなりませんから、
激戦区なら、近隣の施設を中心に2~3か所に登録しておくといい」(佐藤さん)
公表されている待機者の数は、重複登録も含めた延べ人数のため、
実際の待機者数は、半分以下ともいわれている。
“ふたまた”をかけておくことで、思っていたよりも早めに、
順番が回って来る幸運に恵まれることも珍しくはない。
☆申込書の「特記事項」欄は、別紙を添付してアピールする
緊急度の高さは、

特養の申込書の形式は自治体によってさまざま。特記事項がスペースに収まりきらない場合は、別紙を作って添付しても構わない。
『特別養護老人ホーム』(略・・特養)の申込書の「特記事項欄」に記入することができる。
「申込書には、基本的な情報を回答する選択質問の他に、特記事項を記入できる欄があります。
書き込まずに提出する人もいますが、それでは施設員が緊急性を判断しきれず、先を越されるばかりです。
できるだけ細かく、どんな問題行動があるのかを具体的に書き記しましょう。
スペースが足りなければ、別紙を用意しても構いません」(佐藤さん)
特記事項には、要介護者の状態だけでなく、
自分たちが、いかに困っているかを書くことも決め手になるという。
ケアタウン総合研究所代表の高室成幸さんが解説する。
「金銭的な困りごとも、“繰り上げ当選”を成功させる大きな要因です。
たとえば、『現在入居している有料老人ホームの費用が、
年金では補えなくなり、子供夫婦たちが共働きをして支えている』
などの苦境を説明することで、“繰り上げ当選”に至ったという実例もあります」
決して面倒くさがらずに、思いの丈をさらけ出すことが『特別養護老人ホーム』の空席を手に入れる近道だ。
☆「従来型」よりも、狙うは「ユニット型」
『特別養護老人ホーム』の中でも、“競争率が低いシステム”に狙いを定めるのも賢い手段。
「『特別養護老人ホーム』には、主に多床室の『従来型』と、個室の『ユニット型』の2種類があります。
月々の費用が3万円程度高くなることもあって、ユニット型は競争率が低い傾向がある。
ユニット型に的を絞って探すと、意外と空室がありますよ」(高室さん)

費用の安い従来型に入居希望が殺到する傾向がある。「個別ケア」を目指すユニット型の方が、入居の順番待ちが短くなる可能性は高い
金銭面に余裕があれば、検討してみる価値は充分あるだろう。

☆デイサービスやショートステイで「顔を売る」
『特別養護老人ホーム』では、3~7日ほど入居する「ショートステイ」や、
日帰りの「デイサービス」も実施している。
「これらのサービスを積極的に利用すると、
“こんなに頻繁に使うほど大変なんだな”というアピールになります。
さらに、要介護度が同じくらいの人たちが順番待ちをしている場合、
全く知らない人よりも、知っている人を優先しようという心理も働くわけです。
入所担当の生活相談員も人間ですからね」(高室さん)
ショートステイやデイサービスを利用して“顔を売る”ことは、
早期入居の可能性を上げてくれるだけでなく、
たとえ短時間であっても、介護する家族の息抜きにもなる。
積極的に利用して損はない。

☆インターネットで空室状況を小まめにチェック
役所の老人福祉課を訪れたり、電話で空室状況を問い合わせることもできるが、
インターネットを利用すれば、簡単に素早く情報を手に入れることができる。
「自治体によっては、『特別養護老人ホーム』のベッドの空き状況を
一覧で公表しているところがあります。
インターネットの情報をもとに待機人数の少ない『特別養護老人ホーム』や、
新設の『特別養護老人ホーム』を探すのも有効的な手段です。
情報収集を細かく行っているケアマネさんを選ぶことも重要です」(佐藤さん)
特養の中には、施設のHPで、空き状況を小まめに提供しているところもある。
ネットをチェックする習慣を身につけておこう。

“ショートのロング”で長期入居できる
ショートステイに空きがある場合は、それをうまく活用するのもワザの1つ。
「介護業界の専門用語で、ショートステイを連続で使用することを『ショートのロング』と呼んでいます。
ショートステイは連続30日までという上限がありますが、
上限に達したら1日帰宅し、再び30日使う。
この『ショートのロング』を繰り返して、
『特別養護老人ホーム』に数年入居している人もいます。
ショートステイも人気サービスなので、空きがないこともありますが、
都心では入居待ちをし続けるよりは、空室が出る確率は高いです」(高室さん)
一泊の料金はだいたい800~950円(自己負担1割の場合。食費別)。
民間の老人ホームよりは、はるかにお得に使えそうだ。

☆専業主婦をやめると、緊急度が格段にアップする
『特別養護老人ホーム』の入居に、家族の就労状況は大きく影響する。
「たとえば、Aさんが同居している娘は、専業主婦で毎日家にいて、
一方、Bさんの家は共働きのため、日中は誰も見られないというケースであれば、
Bさんが優先される可能性が高い。
今、世の中は“70歳まで働ける社会を目指そう”といったかけ声と、
介護離職ゼロを応援するムードがありますから、それを追い風にしない手はありません。
その上、専業主婦をやめて働き出すことで、
『経済的にも大変なんだな』というアピールにもつながります」(高室さん)
さらに、企業に勤める人たちには、介護をサポートする制度が非常に充実している、
と横井さんは言う。
「2017年に施行された『改正育児・介護休業法』により、
企業は介護による離職を防止し、仕事と介護の両立を支援する制度を設けることを義務づけられました。
介護休暇を取ることはもちろん、介護費用を援助する企業もあります。
しかし、各社で調査を行ったところ、同制度のことを知っている社員は、わずか5%しかいませんでした。
これから親の介護が必要になりそうだと感じたら、
速やかに職場の上司や人事部に相談し、支援制度を確認してください」(横井さん)
「うちはまだ大丈夫」と後回しにしていると、急に仕事を休んで迷惑をかける羽目になるかもしれない。
人は誰しも老い、衰えていくのが自然なこと。
決して後ろめたさを感じる必要はない。
早め早めに手を打ち、しっかり主張することが、介護で苦しまない最も重要なコツだ。・・》
今回、懇切丁寧な『特別養護老人ホーム』に早く入所する裏ワザの記事を読みながら、
多々教示されたりした。
過ぎし2年前に、入居費に公的介護保険による月額自己負担限度額を超えると自己負担となり、
これ以外の食事・紙おむつ支給など+医療費などは、全額自己負担しなることを、私は学んできた。
そして、いつの日にか私が要介護・3になってしまった時、
『特別養護老人ホーム』に入居でき、介護サービス以外の緒費用も支払いながら、
晩年期を過ごせれば、幸運で安楽に過ごせる、と思い馳せて、微笑んだりしている。