前日になってしまいましたが、昨日予告した「原発事故のその後を考える」という中筋純さんの講演会に行ってきました。
小雨交じりの平日にも関わらず、会場に着くとすでにたくさんの人が来ていて、熱気がムンムン。
スライド投影をしつつ、その写真を撮った状況、今の福島の現状について中筋さんの話を聞きました。
<福島民友ネットから転載> <右写真2枚@ 中筋 純>
突然に生活が根こそぎ土地からひき剥がされてしまった、福島の7.9万人の方々の置かれている状況が報告されました。
急に故郷から引き裂かれ、人々が立ち去ったあとの空間の写真。そこには、年月により植物が生い茂り、人々の生活のあとを包み込んでいっている。
緑や花が美しくさえ見えるその景色。一方で、避難してきた人に「帰れ」と書いた文字の写真。
原発事故の被害を受けたというだけでなく、一般の人と被害者、さらに被害者間でもひき裂かれてしまう苦しみがあることにも触れられました。
本当に問題とされ、向かわなくてはいけない相手は原発事故を起こした電力会社であり、それを推し進めた政府であるのに、手を結ぶべき人が引き裂かれてしまっていること。
さらには、4年が過ぎて、今その1部が「避難指示解除準備区域」として避難が解かれ、故郷に戻る話が急速に進められていること。そのために急ピッチで除染活動が大手ゼネコンが入って進んでいること。その帰還の問題点。
知らなかったことを、写真をみながらたくさんの話を聞き、学ぶことができました。
「まずは、自分が知ること。そして、皆にも知る機会を持ってもらうこと」
この2つが肝要であることが、確認できました。
私も、目と耳を開いて情報を集めるつもりですが、この日記を読んでくださっている方も、自分の触れるマスコミや新聞だけでなく、いろいろな情報ツールを駆使して、この将来を大きく揺るがす時代の選択を間違えないようにしましょう!
中筋さんの福島の写真は、7月18日15:00~8月1日11:00まで新宿駅西口地下「新宿西口プロムナード・ギャラリー」で無料展示されます。ぜひ、見てください。
このチラシの目は、子供の時に「原子力 明るい未来のエネルギー」と瞳の中に映る標語を考え、今 その言葉の過ちを体験して脱原発活動をしている男性のものだそうです。この目は、新宿の地下で「新宿の目」として知られる大きなガラスの瞳に対峙した位置に展示されることになります。
上記期間内に、訪れてあなたも1歩を踏み出してください。